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自分は別に百合男子でも腐男子でもなかったというお話
タイトル見て「何言ってんだお前」となるのは当然のお話なので、少し前置きを。
……そもそもこのアカウント名なので「アンタ男だったのか」と思われるかもしれませんが。
ちらほらnoteでもpixiv垢でのリンク貼っていますが、私はたまに二次創作SS書きます。
最近の作品はこのへんですね。
水星の魔女の方は地球の魔女二人が主題、P5の方はジョーカーと明智吾郎の二人が主題の作品です。
そしてブクマされるのは嬉しいけど大体同性愛関連ジャンルを好む人たちにブクマされております。
他にも多少書いてありますが、noteの記事読みたい人にとって「SSとか気持ち悪ぃな」って思う人も少なからずいると思うので興味ある人だけ楽しんでいただければ……。
※※※
東方創想話時代では魔理沙と霊夢の友人なんだかライバルなんだかよくわからない微妙な関係をテーマに書いた作品が一番好評でした。
で、それから10年以上経過したにも関わらず、相変わらずP5ではジョーカーと明智吾郎を軸とした物語、水星の魔女ではソフィとノレアを軸とした物語を書いているわけなので、キャラクターが男性だろうが女性だろうが、同性同士の微妙な関係を見ると創作意欲が湧いてくるという次第。
そもそも二次SS界隈は同性愛をテーマとしたジャンルが大きいので、まぁ自分もそこに引っかかっているんだろうなって15年くらい考えてました。……ああ年齢がバレる。
【そもそもライバル関係が好き】
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私が忍者と極道狂であるのは今更な話ですが、別にこの二人に限ったわけでなく心にグッと刺さるライバルキャラクターというのはかなり多いのです。
るろ剣でも剣心と斎藤の関係は大好きですし(たぶんこの道に目覚めたきっかけまである)
同作者のカズキと蝶野の関係も大好き。
アニメの方のガングレイヴはブランドンとハリーの友情が壊れて仲直りする話だとすら解釈していますし
ベルセルクのガッツとグリフィスの葛藤ももちろん言うまでもなく。
【他方女の子同士でも……】
ていぼう日誌の陽渚ちゃんと夏海が仲良く対抗心燃やし合っている関係は見ていてほのぼのします。
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釣り友同士にはなったけど方向性は全然違い、どっちも互いの釣りスタイルを「いいじゃん」ってしているのも尊い。
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あと何気にきちんと後輩たち全員をちゃんと見ている黒岩部長は本当にいい部長。
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※※※
それと
今までnoteで一言も触れてきませんでしたが、私は新米姉妹が大好きだったりします。
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最初はこのようにぎこちなかった二人が、
最新刊近くでは
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とかそういう負の感情も繊細に描いているのが実に良い。
尊い。
※※※
そしてヘッド画像にもしていますが、大体こいつのせいで勘違いする原因になった作品がアカイイト。
まだ百合ゲーというジャンルが確立されていなかった時期に出た百合ゲーの金字塔です。リマスター版出るので興味のある方は一度触れてみてください。百合とかそういうの抜きで本当に良い作品。
……なお私は未だ主演の松来さんが亡くなった事実から立ち直りきれていないので実際ゲーム購入しても立ち上げられるかどうか不安だったり。
アオイシロは気兼ねなく遊べるんですけど(そしてここでもライバル関係が描かれる汀ルートが一番好きだったりする)。
【同性愛が好きなのではなく性愛を厭っていた】
そしてここ最近で、「同性愛が好きなのではなく、性愛で関係を片付けられてしまうのが嫌だった」という結論に到達しました。
気づいたきっかけはCRYMACHINAのインタビューでの林Pでの発言。
詳しくは該当記事を読んでいただきたいのですが、私がストンと落ちたのがここ。
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納得した部分です
「人間だから尊いのではなくその人が尊いから尊い、尊い心を持つからこそ尊い」は「言っちゃったよこの人!?」という同感が湧いてしまった部分。
人間の大半は醜悪であり、本性は汚濁に満ちている。でもだからこそ美しくあらん、尊くあらんとする姿勢で世界に立ち向かうからこそ美しく尊いのだと。
逆に言えば「人間賛歌」というワードに甘えて本質を見誤り人間サマという玉座にあぐらかいてんじゃねーぞという批判がある。
だから「言っちゃったよこの人!?」と思ったわけですハイ。
※※※
そして「愛というテーマは好きだけど、愛の理由が男女だからというのは違う」という部分こそが、本記事の中核になる共感を得た部分なのです。
男女愛というのは、結局は結婚という社会制度や子孫を残すという生物的本能に依り、内外から強制されたものなのではないかという不安がどこかにつきまとうんですよね。
個人的な考えですけど、大昔に流行った心中モノも実はこの手の「社会からの抑圧と強制」「動物的本能からの命令」に反逆した結果流行したのではないかという見方もできますね。
鬼滅でもおばみつ大好きっていう人はコレが原因じゃないかなと考えたり。
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アニメ派にはネタバレ感強いのと
グロいのが理由の二つでこのほんわかシーンにしておきます
この二人の結ばれ方はほとんど心中モノに近い状態であり、伊黒の強烈な自己嫌悪が原因でプラトニックな愛として描かれていたので、刺さる人にはエラい勢いで刺さる模様。
※※※
また最初の二次SSの話に戻るのですが、私はどうもR-18の同性愛モノが苦手で避けています。
それに限りなく近いモノばっか書くくせになぜR-18には拒否反応を示すのだと我が事ながら長い間疑問を感じていたのですが、理由がやっとこの林Pのインタビューで言語化することに成功しました。
R-18になると性愛寄りになるから嫌だったんですね。
……まぁ個人的に殺し愛って正反対であるからこそある種の性描写に限りなく近いなって思う部分もあるんですが。
【形のない愛】
そもそも男女に依らない愛の形としても家族愛、同郷愛などはあります。
しっかり描かれていたらどれも素晴らしい作品だと思うのですが、私が刺さるモノはどうやらそういうものでもない。
「家族愛」にしろ「同郷愛」にしろ、ようするに自分が属するコミュニティでの居場所を得るための愛情だと穿って見ているところがあります。
他方、同性愛は非生産的であり、心中しちゃったらもうこの世に何も残らない。
でもだからこそ、そのか細く形にもならず何も残さない言語化し難いナニかに依って結ばれる愛情。
それこそが「刺さる」のであるという結論に到達したわけです。
ちなみに私は義兄弟(姉妹)とか、家族ゲームものとか、そういうものも結構好きです。「自分たちを繋ぐものはとてもか細いまやかしじみたモノ」という根元が一緒だったからなんでしょうね。
※※※
また、ライバル関係というのに惹かれるのもこの「形のない愛」「裏返しの愛」なのではないかとも自己分析しています。
以前の記事でも書きましたが「相対する相手に向けた真摯な殺意は愛情に等しい」というのは過激すぎるのですが、ようするにやんわりとするならば「相手を思えばこそ否定する。相手を愛し、認めているからこそごまかしや無視ではなく『それは間違っている』と否定する」という、現実ではめちゃくちゃ難しいコトをやり遂げる関係性にこそ惹かれるモノがある。
結果的に、こういった大変微妙な関係が「同性愛」ジャンルに近くそれに長く触れながらにして結局沼に浸かることができなかった原因だったのだなぁ、と長い間わからなかった答えに到達することができたというお話です。