【読書メモ】奇書の世界史
ゆる言語学ラジオで紹介があり、興味を持ったので読んでみた。
思ったのは、今の価値観って絶対じゃないなということ。
タイトルからも分かるように、かつて「奇書」とされていた書物を、時代背景とともに紹介している本である。分かりやすいのが、魔女裁判関係の書物今では魔女なんて信じられていないけど、当時は魔女狩りのバイブル、良書とされていた。
特に驚いたのが、「野球と其害悪」の項。日本でも数十年前に、野球が一部から「けしからんスポーツだ」と評されていたとは・・・。
価値観は、たった数年、数十年でがらりと変わるのだ。
では、今の私の価値観って、そりゃー絶対なわけないよな。
私の中で、自分の視野を広げる一材料となる本となった。
違う観点から心に残ったのが、「穏健なる提案」の項。穏健とは言えない残酷な飢饉を救う提案を、穏健と思わせる酷い飢饉の状況。当時のアイルランドを思いうかべ、私は子ども達を健やかに、お腹を満たして、育てられる時代・環境にいることに本当に感謝しなければ。
子どもを産んでから、子どもが辛い目に遭う描写にとことん弱い。
あと、各項の挿絵とタイトル表記が好き。タイトルドデカ配置のデザイン好きなんだよね。
この本は、動画投稿からのようなので、動画もまた見てみようかな。