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【日記】3日目

生きているだけで百万点とかいう冗談


君=読んでいる人すべて

ここでの『君』は、
特定の誰かではなく、この駄文を読むあなたのことである。


えらいね。

まったく、君ってば本当に偉いやつだ。

なんてことを出会った誰もが言ってくれればいいのに、どうやらそんなに簡単な世界ではなかったらしい。

じゃあ誰が君のメンタルを整えてくれるのだろうか。
君のメンタルを助けるのはほかでもない君自身。

……だというのに人間という生き物は、つるまなくては死ぬ仕組みを編み出して、なにかにつけ関係をつくり、関わることを強制して、そうやって人間になった。
それからそのいくつもの関係の形の中に
『家族』『恋人』『夫婦』『友達』……と名前をつけた。

だからなんだ。と思っただろう。
ここがミソだ。

関わらずには生きていけない人間の性を抱えながら、君や私はどれだけ人に優しくしただろうか。

わからんのだよなあ、これが。

凍えそうな寒い日には手を温めて
倒れるほど暑い日には日除けになろう。

愛し愛されて支え合って初めて、
君も私も『人間』足り得るのだから。

だから手の届く範囲の、名前のつく関係の人にはとびきり優しくしよう。

愛おしさと慈しみを持って接するんだ。

そうやって私たちは100万点を目指す。


今日は何点?

寒いね、なんて言いながら上着のポケットに手を突っ込んで繋いで暖を取る。

それから帰り道は缶のカフェオレを買って2人で半分こ。あちあち言いながら口をつける。

今日の優しさは何点だろうか。

どれだけ愛せただろうか。

今日の私は300点。
明日はもっと優しくなろう。