3分で読める本日の注目ニュース(2024年9月2日): 経済、芸能、スポーツ、話題
経済ニュース
・東芝のメモリー半導体事業を前身とするキオクシアホールディングス(東京)が、2025年3月期連結決算の売上高を過去最高となる1兆6千億円台と見込んでいることが31日分かった。半導体市況の急速な回復が追い風だ。今月23日に東京証券取引所に上場申請し、早ければ10月中の上場を目指しており、好業績は弾みとなる。
本業のもうけを示す営業利益も3千億円程度を予想。24年3月期に記録した過去最大の赤字2527億円からのV字回復を目指す。好業績は売り出し価格や上場後の時価総額を押し上げ、十分な設備投資や開発資金の確保につながるとみられる。
時価総額は1兆5千億円を超え、今年最大の新規株式公開になる可能性がある。
現時点で、26年3月期も同程度の業績を見込んでいる。これまでの売上高の最高は22年3月期の1兆5265億円だった。営業利益は東芝メモリ時代の18年3月期の4568億円が最高で、25年3月期はこれに次ぐ高水準と予想している。
キオクシアは三重県四日市市と岩手県北上市の工場を米ウエスタン・デジタルと共同運営している。
芸能ニュース
・お笑いタレント・やす子(25)が1日、日本テレビ系「24時間テレビ47」(31日後6・30~1日後8・54)でランナーを務めた「全国の児童養護施設に募金マラソン」を完走した。ゴールでは涙も見せ「走れてよかったなあ~皆さんの応援の下、走ることができました」と語った。
やす子は高校生の頃に暮らしていた児童養護施設へ恩返しするため、チャリティーマラソンに挑戦。7月に行われた発表会見で児童養護施設で暮らしていたことを明かし、「自分の住んでいた施設に恩返しができたらいいなって思いから始まった」と施設にいた当時、自分たちを気にかけてくれる人の存在に救われたと告白。「一人でも多くの人が施設の子供たちのことを気にかけてくれるように一生懸命走ります」とマラソンに懸ける思いを語っていた。
台風10号上陸を受けて影響が懸念されたが、同局は一時中断も視野に入れ安全に配慮しながら実施することを決定。1992年から続くマラソン企画はランナーがファンの声援を浴びながら公道を走るのが“名物”だったが、今回は横浜・日産スタジアムを周回するコースに変更となった。予定されていた一般ランナーの参加は台風の影響で中止となる一方、錦鯉、ハリウッドザコシショウ、薄幸、はるな愛らが応援に駆け付けて伴走する場面もあった。
やす子は「やらないよりは動いた方が変わる。いろんなご意見もありますが、全力でやるのみ」と話し、31日午後7時50分過ぎにマラソンをスタート。笑顔でトラックを走る姿が中継に映し出されたが、どれだけ走っても景色が変わらない周回コースに、SNSでは同情や批判の声も上がった。やす子は同午後9時過ぎには「休憩中です!」と椅子に座って休む姿を自身のX(旧ツイッター)で公開、マラソン中の異例のSNS投稿も話題となった。
1周400メートルのトラックを75周、30キロを走った後、夜が明けた1日朝にはスタジアムを出てメーン会場の東京・両国国技館を目指して走り出した。道中では、同じく児童養護施設で育った「炎神戦隊ゴーオンジャー」出演の俳優・古原靖久が並走しながら励ますシーンも。左足首に痛みが出ており、「間に合うかな」という言葉を初めて発したことが伝えられた。
「X JAPAN」のYOSHIKI(年齢非公表)らが待つ両国国技館のゴールにたどり着いたやす子は「走れてよかったなあ~応援してくださった皆さん、ありがとうございました」と涙で感謝。そして伴走した「錦鯉」長谷川雅紀が「右足の次は左足」と声掛けし続けたことを暴露し、「涙引っ込みました」と笑いを誘った。
「ちょっと左足をけがしてしまったんですけど、皆さんの応援の下、走ることができました。たくさん応援していただきありがとうございました」とお礼の言葉を繰り返し、全国の児童養護施設の子供たちが思い思いのメッセージを書き入れたゴールテープを見て「うれしいです。こんな素敵なメッセージ書いてくれて。後で全部見ます」と喜んだ。
やす子の思いを受け新たに「マラソン児童養護施設募金」が設立され、ここへの寄付金は全て全国約600カ所以上の施設に使用されることが決まっている。番組では「現在の募金額」が公表され、1日午後8時には4億円を超えた。
「24時間テレビ」は、昨年11月に発覚した系列局の日本海テレビジョン放送(鳥取市)の男性による寄付金の着服問題を受け、同局はチャリティーの在り方を再考。メインパーソナリティーを廃止し、47回目にして初めて番組テーマを「愛は地球を救う」から「愛は地球を救うのか?」に変更した。
スポーツニュース
・◇セ・リーグ 阪神1ー3巨人(2024年9月1日 甲子園)
7回終了時に雨のため、試合は中断。そのまま阪神の降雨コールド負けが決まった。夏のロードをはさんだ甲子園での連勝は8でストップ。首位広島とは5・5差に広がった。7回に佐藤輝の失策も絡んで、西勇が2点を勝ち越されると、その裏の攻撃で無得点。試合再開を待った岡田監督も「しゃべる気にもならん。台風の雨やろ」と怒りをにじませた。以下は一問一答。
――西勇はよく投げていたが。
「しゃべる気にもならん、しゃべる気にもならんよ。消化試合ちゃうんやから」
「(自ら)台風の雨やろ?3試合中止にしてるところもあるのにお前」
――天候が。
「天候って、台風で中止にしてるやないか。なに言うてんねん、お前。この天気やろ、台風」
話題のニュース
・鹿児島県内の多くの学校で9月2日、新学期が始まる。夏休みが明け、学校生活に不安を抱える子どもも少なくない。保護者ら周囲の大人がSOSを見逃さず、気付いたときは、どう対応すればいいのか。県内の専門家に聞いた。
-子どものSOSに気付くため、保護者や大人はどんな言動に注意すべきか。
「『私なんて価値がない』『誰にも必要とされていない』といった自己肯定感の低さを示す言葉や、『友だちがいない』など、孤立感を深める様子があれば注意が必要だ。何もやる気が起きずに引きこもるような行動もSOSの一つ。新学期が近づき、自信が持てず自己肯定感が低くなっている子は、学校に自分の居場所を見いだしにくくなる。針のむしろのように感じ、自殺リスクにもつながる」
-SOSを見逃さないためには。
「子どもの発言に注意深く耳を傾けてほしい。友だちの誘いに応じなくなったり、急にゲームに没頭するようになったりと、普段と違う行動も要注意。言動が自己肯定感の低下や所属意識の欠如を表していないか観察してほしい」
-周囲ができることは。
「積極的に褒めたり、努力を認めたりして自己肯定感を高める手助けをしてほしい。『あなたは価値がある存在』『ここにいていいんだ』と安心感を与えるような声かけも大切。子どもから『私なんて…』といった言葉が出たら、『どうして、そう思うの?』『何かあったの?』と尋ね、苦しい思いに共感してほしい」
「不登校が悪いことだと感じさせてはいけない。自宅くらいは安心安全な場所にしてあげないと。『夏休みは子どもが家にいるから大変』といった冗談が通じないこともある。ゲームを理不尽に取り上げるのも、居場所を奪うことになるかもしれない。一人で悩みを抱え込まないよう、スクールカウンセラーなどの助けも借りてほしい」
-新学期に教員が気を付けることは。
「褒める機会を増やし、個々の努力を認めるような言葉をかけてほしい。孤立を防ぐため、生徒同士の交流を促す活動にも工夫を。担任に限らず、いつもと様子が違う子がいたら声をかけてほしい。心身の状態を答えるチェックシート『学校楽しぃーと』も役立つ。きちんと分析して、孤立していそうだと感じた子どもには対応の検討を」