3分で読める本日の注目ニュース(2024年11月21日): 経済、芸能、スポーツ、話題
経済ニュース
・ リニア中央新幹線のトンネル工事の前段階として、JR東海が山梨県内で実施している高速長尺先進ボーリングの調査が11月20日、県境を越えて静岡県内に入ったことが分かりました。
JR東海は、トンネル工事の前に地質や地下水を調べるため、山梨県から静岡県に向かって、高速長尺先進ボーリングの調査を実施していて、20日午前5時半頃、県境を越えて静岡県内に入りました。JR東海によりますと、午前8時時点では、県境から静岡県内に3メートル進んだということです。
ボーリング調査をめぐっては静岡県は長年、県境付近や県内の実施を認めていませんでしたが、鈴木康友知事は9月、大井川流域の自治体の了解が得られたとして、静岡県内の実施を容認するとJR東海に伝えました。
JR東海は「県の専門部会で説明した管理フローに基づいて、ボーリング調査を慎重に実施していきます」とコメントしています。
静岡県の鈴木康友知事は「山梨県側からのボーリング調査については、これまで大きな湧水の発生もなく、JR東海との対話の中で示された予測の範囲内で進捗しているものと受け入れている」とコメントしました。
そのうえで鈴木知事は
(1)県専門部会で示されたリスク管理等を確実に実施すること
(2)不測の事態が発生した場合には速やかに報告し、対応について協議会の了解を得ること
(3)ボーリング調査で得られたデータ等について、その後の工事にフィードバックすること
この3点について、JR東海に真摯な対応を求めました。
また、大井川流域の静岡県島田市の染谷絹代市長は「本日入りましたと。私どもが長年抱いてきた不安が少しでも安心につながっていくといいなと願っております」と述べました。
芸能ニュース
・お笑い芸人の三浦マイルドが11月18日までにXを更新し、フリーアナウンサーの古舘伊知郎に暴言を吐いた。
古舘は17日に『ワイドナショー』(フジテレビ系)に生出演し、『ダウンタウン』の松本人志と週刊文春記事をめぐる裁判についてコメント。
「残念だなと思うのは、取り下げるぐらいだったら、『戦います』と言わなければよかったと思う」
「みなさんが感じてらっしゃるように同意なのか不同意なのか、強制性のことに関して、物的証拠がなかったってことは、藪の中なわけですよね」
と見解を述べた。
これに対し三浦は
《このアホウは、また何を言うとるんや》
《何で薮の中やねん。証拠がないて事はシロや。悪魔の証明は出来ないんやから。なかった事の証明なんか、出来ないんやぞ。疑いかけられた方は。で、結局、証拠はなかったんや。もし、これが松本さんが、あらぬ疑いをかけられてるなら、重大な人権侵害だという事をすっとばしてコメントしてる。この古舘伊知郎というアホウは》
と古舘を「アホウ」と侮辱するようなコメントをXに書き込んだ。
三浦は芸能界だけでなく、政治観にも強いこだわりを持ち、Xで“トゲのある発言”をこれまでも投稿し注目を集めていた。
◆酒を飲んだ状態でXに暴言を投稿
しかし11月3日放送された『マルコポロリ!』(関西テレビ)では『三浦マイルドの未来を考えようSP』と題した企画で、三浦がたびたび酒を飲んだ状態でXに暴言を投稿していることが紹介され、芸人仲間の『ミキ』やおいでやす小田が
「Xをやめろ」
「イジリづらい」
と提言。
それを三浦も了承しXのアカウントを削除したのだ。
「Xを卒業したと思われていたんですが、三浦さんは11月12日に突如、猫の画像とともに『X復活することにしたにゃん(ハート)』と投稿しアカウントを復活させた。30日以内であれば元に戻せるので完全に消滅する前に復活させたのでしょう。やはり自分の主張を発信できる場というのが恋しくなったのかもしれません」(ワイドショー関係者)
復活してからしばらくは“猫の設定”で語尾に“にゃん”とつけて“ほのぼの”と運用していた三浦。だが、芸人仲間が憂慮していたとおり、また暴言を吐いてしまった。
「大先輩の松本さんを悪く言う古館さんを許せなかったのでしょう。何を言い出すかわからない人物という感じで、テレビでは使いにくい感じになってしまった。まあ、吉本制作の番組は別ですが……」(同・ワイドショー関係者)
フワちゃんの騒動も然りだが、Xの使い方は少し間違えれば命取りになりかねない。酒に酔った勢いならなおさらだ。芸人仲間の心配もむなしく、さっそく芸能界の先輩である古舘に暴言を吐くという事態となってしまった――。
スポーツニュース
・大相撲の第52代横綱で相撲解説者の北の富士勝昭さん=本名・竹沢勝昭=が死去したことが20日、分かった。82歳だった。2022年3月28日に横綱5人目の80歳台になった。
北海道網走郡美幌町出身。1957年初場所、出羽海部屋から初土俵を踏む。64年初場所で新入幕し、いきなり13勝を挙げた。66年名古屋場所後に新大関に昇進した。
67年春場所、初優勝。70年初場所後、玉乃島(横綱昇進後は玉の海)とともに念願の横綱昇進を果たした。
ライバルで親友でもあった玉の海との対戦は22勝21敗。71年秋場所後、玉の海が急死し、「北玉時代」は突然、終わりを告げた。
細身ながら上背があり左四つ右上手が強力。投げ、外掛けと多彩な技も光り優勝10回。輪島、貴ノ花ら若手の台頭で世代交代が進み、74年名古屋場所で現役に幕を下ろした。
引退後は年寄井筒を襲名。77年、元横綱千代の山が亡くなり、九重部屋を継承した。元横綱千代の富士、現八角理事長の北勝海らを育てた。千代の富士が引退後は九重部屋を譲った。理事として審判部長、広報部長、巡業部長を歴任し、98年に退職。NHK相撲中継では歯に衣(きぬ)着せぬ、辛口の解説で人気となった。昨年3月の春場所から体調不良で解説を休養していたが、今年7月の名古屋場所では初日のNHK中継にVTRで出演し力士への期待を述べるなどしていた。
◆横綱の長寿
昭和初期まで生きた初代梅ケ谷の83歳が最長寿。初代若乃花と栃ノ海が82歳、鏡里が80歳と続く。北の富士さんが5人目の80歳台。
話題のニュース
・かつて「サル痘」と呼ばれアフリカを中心に世界で感染が広がる「エムポックス」。多くの子どもの命が失われている感染の中心地を訪ねてみると、日本のワクチンへの期待の声が聞かれました。
アフリカのコンゴ民主共和国。首都キンシャサの病院にある「エムポックス」患者専用の病棟を訪ねました。
記者
「まず病棟の入り口で消毒を求められました」
ここでは28人が治療を受けています。
記者
「不織布の防護服を着て、両手にゴム手袋を着けました。指定されたマスクを着用しています。不用意に物を触らないようにと言っています」
エアコンのきかない小さな部屋には女性たちがベッドに横たわっていました。
記者
「エムポックスの特徴なんですが、体中に発疹ができています」
エムポックスとは、かつて「サル痘」と呼ばれた感染症で、おととし欧米を中心に流行。日本でも200人以上の感染が報告されました。
今年に入って、より重症化しやすいタイプのウイルスの感染がコンゴから急速に広がり、8月にWHO=世界保健機関が「緊急事態」を宣言。アメリカやイギリス、タイなどでも感染者が確認され、今年だけで世界で2万人以上の症例が報告されています。
そして、特に懸念されるのが…
記者
「こちらに小さな子どももいます」
子どもたちへのリスクです。
病棟で話を聞くことができたディヴィーヌさん(10)。1つ上の兄から感染し、体中に発疹が出ました。
ディヴィーヌさん
「(Q.何歳ですか?)10歳です。熱があるんです」
発熱が続き、発疹には強いかゆみもあったと言います。
ヴィジャナ病院 ジェリー医師
「この病院ではすでに3人の子どもを看取りました。2人が生後10日、もう1人は9か月未満の子どもでした」
コンゴでは今年1万4000件以上の感染例が報告されていて、5月までに確認された死者のうち、6割が5歳未満の子どもでした。
ユニセフ保健緊急事態対応担当 ダグラス・ノーブル氏
「当初から最も懸念していたことのひとつは子どもたちの死亡率です。子どもたちは遊ぶ時に皮膚と皮膚が接触するため、感染が広がりやすいのです」
こうした中、子どもたちを救うため注目されているのが日本のワクチンです。WHOは19日、日本のKMバイオロジクスのワクチンの緊急使用を承認したと発表しました。
コンゴですでに接種されているものとは異なり、子どもにも使用できるワクチンとして期待されています。
しかし、提供が遅れていて接種開始の見通しはまだ立っていません。
ディヴィーヌさんは治療を受け、幸い快方に向かっていますが、母親はワクチンの必要性を切実に訴えました。
ディヴィーヌさんの母親
「このウイルスによって子どもたちの命が奪われています。ワクチンを、ただワクチンをください」
子どもの命を奪うエムポックス。世界的な感染を食い止めるためにも、日本への期待が高まっています。