教員の職場環境を改善すべき
宮崎日日新聞 窓 2022年2月
全国の公立小中高校・特別支援学校で二五五八人の教員が不足していると文科省が発表した。本県で公立小学校の「三五人学級」が実施された場合に、一二市町で七九教室の不足が見込まれ、新たに教員一七二人を増やす必要がある。
米国では、体育教師は別にいて、子どもは食堂で食べ、掃除は清掃員がする。日本では、教師は授業だけでなく、水泳を含む体育を教え、昼食も教室で子どもと食べ、掃除まで指導する。これでは過重労働になりやすい。非正規教員が増えていることも問題だ。非正規教員には、臨時で任用される常勤教員(臨時教員)と非常勤講師がいる。臨時教員は全国に四万四千人いて、十年間で約三九〇〇人増えた。逆に正規教員は約五七〇〇人減った。 臨時教員は仕事の内容は正規教員と変わらないが、将来の保障も無く給与も低い。
教員試験への応募者も減っているので、このままだと教員不足はなくならない。
臨時教員を正規教員に任用することによって、教員不足の解消と待遇改善を図ってほしい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?