統合失調症の謎
統合失調症の誤解と真実
統合失調症は何か強いストレスや不適切な親の養育によって発症されると誤解されがちである。
ストレスによって症状が悪化したり「再発」したりすることは起こりうるが、統合失調症の発症自体はストレスによるものではない。
統合失調症の原因と発症時期
現時点での統合失調症の原因は不明だが、脳に生物学的な変化が起こることで発症するとされている。
早期の脳の神経発達に障害があると神経伝達物質の不均衡が生じ、思春期以降に症状が現れる可能性がある。
統合失調症の症状
陽性症状と陰性症状に二分されることが多い。
特徴的なものとしては、幻覚のなかでも「幻聴」。
幻聴は現実のものと区別されにくく、幻聴を聞いてにやにや笑ったり、話しかけるなどの会話をしているかのような独り言を言ったりすることもある。
そして「妄想」。
「すれ違う人が自分を襲おうとしている」、「部屋に盗聴器がしかけられている」というような、被害的な内容のもので、周囲が修正しようとしても受け入れられない。
統合失調症の治療
統合失調症の治療には主に「薬物療法」である。
使われる薬は「抗精神病薬」で、主にドーパミン神経の活動を抑えることにより、幻覚や妄想、考えをうまくまとめられない、気持ちをうまく表現できない、意欲がわかないなどの症状を改善し、また再発を防ぐ効果がある。
統合失調症は、服薬で症状が落ち着くと通院をやめたり薬を飲まなくなることで再発することも多いらしい。再発することで慢性化していくため、服薬中止は注意が必要である。
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