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イベント用の短編集

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2024年12月の記事一覧

【試行】140字でAIと戦ってみる。

テーマ:AIに僕は勝てるのか。文章版。人はとは言わない。 注意書き。 「Thinking Time」は深夜にだらだら連ねたどうでもいい駄文をまとめたり謎の企画をやってみようなシリーズで、僕の頭に浮かんだことですから根拠とかは有りませんし、おおよそは妄言です。それに多くが結論があるわけでもない投げっぱなしです。また、テーマにかかわらず政治的主張や何かの陣営に与することを意図するものでは全くなく、そう解釈される場合は僕が歴史上の事実(思想ではない)をそのように認識しているだけか

【短編小説(純文学)】クリスマスキャロルの聞こえそうな夜 6000字

[HL:クリスマスイブの日、数年前に死んだはずの高見から呼び出された] 灯火物語杯に参加させていただきます~。順番的には食レポの会の連載日ですが、土日なのでスキップします。  竹佐允彦はみぞれ雪が降る中、傘もささずに雑踏を足早に歩いていた。その肩口に一瞬積もる雪はすぐに溶け、允彦が払う前にその豪奢なコートに冷たい染みを生んでいた。そして姿が消えても允彦の体に冷たさを退席させる。  允彦の口から洩れる舌打ちは、白い煙になって背後に流れて消え去る。  目を落とした細い金縁の

【短編小説(ホラー)】クネヒト・ループレヒト 9000字

[HL:クリスマスは毎年親戚で雪山のコテージに集まって祝う。けれども今年は] 灯火様はじめまして。灯火物語杯に参加させていただきます。 イブのコテージ  冷たく深々と降り積もる雪と真っ暗な闇。それが窓ガラスの奥に広がっている。  けれどその窓枠はキラキラとしたベルや白い綿、モミの緑色の葉で飾られ、このログハウスの内側は暖炉の明るい光でオレンジ色に輝いていた。音に乗せて真っ黒い炭をチリチリと白く染めながら、煌煌と赤い炎を生み出し続けている。BGMはさっきからずっとクリスマス