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temppの短編小説一覧(一話完結)

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短編、というか1話読切の一覧です。 だいたい1万字以下です。
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#SF

短編小説のまとめ(主に自分用)

そろそろ何をUPしたのかわからなくなってきたので、自分のための管理用ページです。スルーください。一覧性のための文字ベースのリンクです(まさに自分用)。 ここでの短編小説とは、一話完結の話を指します。シリーズ中で一話完結する話もこのリストに含まれると同時に、シリーズのまとめがあればそちらにも記載されます。 ()内はあれば場所(神白県については行政区分別、pem世界においては領域魔女名)、ジャンル、シリーズがあればシリーズを記載。 イラストは短編にごくたまに出てくる奏汰さん。うち

【短編小説(SF)】終末日和 7000字

「おはようございます。世界の終わりまであと七日になりました」  朝テレビのスイッチを入れると、ニュースキャスターがいつも通り、期限を告げた。そしてその放送は、いつもと少しだけ異なった。 「このキャストでお送りする放送は本日で最後となります。明日からはAIによる自動放送となりますので、ご了承ください。皆様良い終末を」  その時ちょうど、ピッと鋭い音が響く。コーヒーが入った。  腰を上げてサーバを取り上げ、温めたミルクを入れた大きめのカップにぐるぐると注げば、グァテマラ特有な甘く

【短編小説】かかふかか カモガワ奇想短編グランプリ最終候補 8000字

残念ながら最終落選してしまいましたが、講評ありがとうございました~☆ 放流します~。ふわふわに書いたつもりだったのだけどグロかったかしらん。 一行梗概 彼女に芋虫にされ、卵を産み付けられて心中する。  三行梗概はネタバレなので、表紙といっしょに末尾におきます。どちらかというとゆるふわで全然グロくはないはずだ、と思っていた。 本文  ある朝、俺が気がかりな夢から目ざめたとき、自分がベッドの上で一匹の巨大な芋虫に変わってしまっているのに気づいた。  なんだ? これ。腹部