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ドラゴンズドグマ2覚者の覚書+考察
1.はじめに
ネタバレを含みます。
主に他の覚者への道標となったらいいと思いアイテム入手やバッジ周回ルートとか書いていきます。
2.レア素材
・慟哭の水晶
リッチから手に入る素材。
ミーアディンから貰えるローブやメデューサの魔弓を強化するのに使う。
多くの覚者がリッチに出会うのがアレグートス地下墓。
イドレアム四世の亡骸と思われるコイツはリポップしない。
バタルエリアの中央、夜にマップ中央赤丸したところに行くとリッチに会える。こっちはリポップする。
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・奇霊石
紫色の魂、スペクターからに手に入る素材。
ドラゴンズスペルとかの強化に使う。
調達知識によるとエルフ村の南西(?)にスペクターが湧くそうだが、誰も見たことがない伝説の雑魚モンスター。
一応、加護なき世界には沸くがそれまでに強化は終わらせたい。
現状、表世界で入手する方法はポーンクエスト報酬で貰うしかない。
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・エレクトラム
ゴーレムから手に入る素材。
フロストエッジとかの強化に使う。
エレクトラムを落とすゴーレムは、紫色のメダルで生成されたゴーレムしか落とさない。火山島の南西に沸くゴーレムぐらいしか紫色ではないため、エレクトラムはそのゴーレムから入手するのがいい。
・鋭い獣牙
ワーグから手に入る素材。
ドラゴンズスペルやフェイムオブビーストレンとかの強化に使う。
ワーグは表世界でリポップしないため、入手数が限られてしまう。
火山島の東にあるゆるやかな登坂と北のドレイクが沸く地点に出た。
入手した後は贋作屋で増やしておくことをおすすめする。
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3.バッジ集め
・ゴアキメラ
バタル到達後、滝裏の洞窟に沸く。
表世界で会えるのはここだけなので、ワープできるようにしておくと便利。ちょっと遠いけどミノタウロスも狩れる。
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・メデューサ
バタルの南西、森奥の洞窟の中にいる。
道中、旅人喰らいの洞穴、岩堀工の遺跡、峡谷の岩室に寄ることで、グリムオーガx1、ゴアミノタウロスx1、ガルムx2を稼ぐことができる。
(少し南に逸れるが砂楼魔窟にもゴアミノタウロスが出る)
メデューサは魔弓の眠矢で眠らせ首を取ると楽。
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・ミノタウロス
宿場町の北、川に沿って上がっていくと大雨が降るエリアに抜けれる。
このルートだとサイクロプスx1、ミノタウロスx2が稼げる。
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・キメラ
竜識者の洞窟の北、毒研究家ヤールのクエストで訪れる洞窟内に沸く。
さらに北に上がり河側の岩窟まで行けばそこでも会える。
それ以外の沸きポイントは確定ではなくランダム。
バクバタル~宿場町マラソンで会えたらラッキー程度。
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・ワーグ
先述のとおり、表世界でリポップしない。
早々にクエスト設定しておき、NPCにクリアさせたりしておくといい。
(ポーンの貸し借りには現実のプレイヤーだけでなく架空のプレイヤーに借りられることがある)
・ヴェルムント西方キャンプ
西方とは下図の辺のこと。
キメラ沸きポイントがあるので、キャンプしながらキメラを狩る感じ。
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4.考察
・世界観
大いなる意思(導き手)は物語を楽しむ(楽しんでもらう)ために決められた役割を持った人間を配置し、ドラゴンズドグマを作った。しかし、ロセイエスは界王になり観る者(大いなる意思)を認知、決められた役割から逸脱し、何もかも自分の都合で好き勝手する神様気取りの観る者を打ち倒すため狂王となる。ファズスは、世界の理の中心である覚者とポーンの存在に憤りを感じ、持たざる者なりに研究を重ね、ドラゴンを打ち倒そうとする。主人公、海辺の老人などの一部の覚者は、導き手に誘導されつつも世界の構築、理に疑念を感じその輪廻を終わらそうと試みた。観る者VSイレギュラーといった世界。
・ロセイエス
覚者としての使命を全うし、界王まで到達するが、観る者を認知することによって観る者を打ち倒そうとあらゆるNPCを手にかける。月日が経ち、もうその力さえ失われそうというところで主人公に会い、輪廻を断ち切らんとする魂魄の剣を託す。また、加護なき世界では最後の力で浸食から守る安息の地(海底神殿エリア)を作りあげる。
・ファズス
覚者という枠組みではないNPC枠でありながら、結果的に最も世界のことを知るNPCとなったといえる。覚者の魂の欠片を集めてポーンを命令したりしているが、その道中に自分たちが覚者ではない、理から外れた存在であり、ドラゴンを打ち倒す存在ではないという疎外感からくる怒りであり、それをエネルギーとし、自らの手でドラゴンを打ち倒そうと必死にもがいているわけで、この行動は観る者の想定を超えタロスを出動させるに至った。
ファズスはドラゴンを召喚するシーンで以下のように発言している。
「さあ、そこで見ているがいい 虚しき繰返し、そして空ろの支配が、終わる様をな」
「見よ、赤き竜だ!我が力によって竜の理は崩れ去った!」
「我らは・・・解き放たれねばならぬ!竜の存在が全てを決定する、下賤な理から!」
この発言からファズスは自らの立場から見てもその輪廻はクソだと考えており、理を打ち崩すことで竜の恐怖から逃れられ、平和な世界が手に入れられるとも考えていたのかもしれない。
・大いなる意思(と導き手)
ドラゴンズドグマの箱庭を作ったと思われる人。
こいつが一番解釈に苦しむところで、個人的には真ENDで貰えるトロフィー「幼年期の終わり」が答えだと考える。
元ネタはアーサー・C・クラークの同名著書。
ストーリーは、地球に異星人カレルレンが現れるもカレルレンは地球人に英知をもたらし繁栄を後押しした。カレルレンは、自らの意思で繁栄させたのではなく、宇宙に存在する神「オーバーマインド」からの命令であった。
最終的に地球人は進化し、「オーバーマインド」の一部となった、幼年期が終わった。というざっくり説明のSF。
ドラゴンズドグマ2と幼年期の終わりを重ねてみると、
・導き手=カレルレン
・大いなる意思=オーバーマインド
・ドラゴンズドグマ2の人々=地球人
と重なって見えてくるので、導き手≠大いなる意思となる。
真END突入時に色々と話してくるが、「幼年期の終わり」を踏まえて考えると、
大いなる意思がドラゴンズドグマという物語を作りあげ、観る者に回り、導き手がその物語が円滑に進むよう手助けをする。その中でイレギュラーな存在が生まれ、主人公によって理が壊されてしまう。観る者は、理を失った世界に興味を失くし(ロセイエスの言葉「観る者の視線が消えた」)、導き手は最後の仕事とばかりに物語ごと閉ざしてしまおうとするも、それすらも主人公の手によって打ち砕かれ、導き手は自らの宿命を奪われたのと同時に新たな世界を観れないということから「口惜しい」と残し消えた。
エンドロールでは覚者やポーンは居なくなってしまったが、村や町の再建に尽力している様子が伺える。皆明るい表情で与えられた使命とは別にある己が決めたと選択と共に生きて行く、ドラゴンズドグマ2の世界はこれから始まる。何者にも縛られない新たな世界に漕ぎ出した。ドラゴンズドグマ2としての幼年期が終った。
と考えるとしっくりくる気がする。
・メイポの謎
謎1 タロスに乗りこめたのはなぜ?
ファズスの反抗で動かなくなったタロスに乗り込み導き手が作り出した竜と芋虫を倒すわけだが、コントロールを失った(?)とはいえまだヒュージブルが残っているタロスに乗り込める理由はよくわからない。
ファズスとアンブロシウスが何かしたかと思えば自ら「どういう理屈かわからん」と言い出す始末。
謎2 竜憑きとは?
真ENDで見せてくれる演出。自分にとっては最初で最後の竜憑きだったわけだが、竜憑きに関しての文献が少なすぎるというか噂話程度しかないので全くもってどういうものか理解できない。
この2つの謎についての考察。
ポーンそのものは他のNPCと同じように大いなる意思に作られた存在であり、何らかの影響でリセットを施したい場合の実行役となる。その手段がタロスに乗りこんでぶっ壊したり、竜憑きを発動させて壊滅させたりするわけだ。ではなぜ、大いなる意思に背けたかというところは、イレギュラーな存在である主人公からの贈り物である「意思」に影響していると思われる。
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真ENDのメイポのセリフは以下のとおり。
「私の中にこんなにも熱く、尊いものが・・・ここにある”意思”は、マスターからの、贈り物なのです」
「貴方のためならば全てを引き換えにしても、惜しくはない」
この発言から、メイポは大いなる意思サイドの導き手によってタロスに乗せられたり竜憑き化してしまう訳だが、それを逆手に取りマスターからの意思によって導き手の命令を無効化、マスターである主人公の手助けになるように動いた。
この考えで疑問点が浮上する。なぜ導き手はタロス搭乗作戦で失敗した不安定なメイポを竜憑き化したのだろうか。最終手段に入るために全てのポーンを竜憑き化させた?とかだろうか。
5.よく見る否定的な意見
・宿屋が高い!
ヴェルンワース一泊2000Gは高くないし、その辺のゴブリンや盗賊狩ってたらすぐ貯まる。個人的にBoWで考えると宿に泊まったのはデクの樹様の無料宿に数回だけなので、セーブ周り含め、DDにおいての宿屋の価値が高いのは好き。
・竜憑きいらん!
冒険途中に「力が溢れてくる・・・!」とかいうやつをそのままにできる方が凄い。真END以外に発動させることはなかった。
・課金アイテムとかクソ!
ポーンクエストこなしていれば飛石は惜しみなく使えるほど手に入るし、特に不便だと感じなかった。1のBGMSE切り替えが有料なのは残念。他はいらないゴミ。
・持ち物がいっぱい!
4人もいてアイテムいっぱいとか逆になに持ってるんだよ。
・馬がいない!
それが「ドラゴンズドグマらしさ」登山やマラソンの楽しさを味わえ。
・最適化が~
それはそう。ただキャラメイク(無料)版でVRAMが本編と同じように火を吹いていたので事前に試さずにいきなりぶっこむのは勇気あるよねとは思う。
・セーブ仕様がひどい!
オートセーブなのでクエスト失敗した場合やバグなどでロードする場合、帰りたい場所に帰れない可能性がある。救済措置として宿に戻る選択肢があるが、長い間泊まっていない場合、プレイ時間の多くが失われてしまうということを指摘されている。
地面埋まりバグは遭遇しなかったものの他のプレイヤーが遭遇しているところを見るとたしかに酷いので、もし埋まった場合は落ち着いてすぐにオートセーブ箇所まで戻るか飛石を常に持ち歩いたほうがいい。
クエストが失敗する理由のほとんどが主人公の選択肢ミスや時限が来てしまうことにある。これらはその世界において選んだ事項であり、これらをホイホイと変えてしまうことは好ましいとは言えず、それもまた運命なのだと受け入れるべきだと考える。バッドエンドが嫌ならクエストする前に宿で調整すれば済む。
・UIが~
それはそう。マップ見にくくなってるのは流石に救えない。
・石像いる?
世界を見渡す絶景ポイントなんだろうが、物足りなさはある。
世界観が複雑なので補完するための文献などを散りばめてもらえればプレイヤーとしても考察の幅が広がるから嬉しいと思った。
・なんで実写焼肉なんだよ
それはそう。モンハンを見習え。
・アイテム移動関係
なんで劣化してるんだろうね?
・時間がわからんやんけ!
わからなくても椅子、宿、酒場で調整できるから関係ないが、一応メニュー画面に太陽の動きを示す円が描かれている。
・公式グッズのシャツがどれもダサい
普段着てても違和感ないのとかがいいよね。
6.感想
全体通して見れば面白かったし、134時間プレイして面白くなかったと言えば嘘になってしまう。ただ、他の人が指摘しているとおり手放しに最高だった!とは言えない。
界王の説明がなかったり、ファン向け作品の域を出ない、新規が参入し辛いストーリーな気がした。
よく言われる「ドラゴンズドグマらしさ」については肯定的に捉えており、徒歩で冒険する楽しさは味わえたし、宿場町からバタルに到達したときの達成感は凄く、宿屋のありがたさが身に染みた。
戦闘面では相変わらずの登れて戦う楽しさ、ポーンとの共闘は面白い。しかし、カスタム枠が減ったことは残念だし、敵パターンも少ない。DAの頃と比べてスケールダウンしているのではないかと考えてしまう。なにより満を持して登場した新ジョブ幻術師の存在感の無さに驚いた。トリッキーすぎるし覚者専用。火力が素手で殴るか担いでぶん投げるぐらいしかなく、お世辞にも使っていて楽しいとは思えなかった(ルズも挫けるのも頷ける)。仕方ないとはいえ戦闘は慣れて来れば単調になってしまう。狭い場所にサイクロプス2体置くだけでも難易度は上がるし、もっと怪獣大戦争みたいな殴り合いがあっても良かったと思う(リッチ戦のような複数の敵がいるのは楽しかった)。また、折角の新敵デュラハンが表世界でめったに会うことができないのも勿体ない。
全体的に光るものはあるのにそれを生かしきれていない、繰り返しになるが勿体ない作品だった。ただ、もし仮に追加DLC(無印DAみたいなの)が来たら買うし、ドラゴンズドグマ3が出ても買う。ファンだし、ドラゴンズドグマが好きだから。