FF7リバースの爆死について
FF7リバースの売り上げが芳しくないらしい。
実際に遊んでいる感想としては、かなり面白い。
ボリュームもある。グラフィックも美麗。
それにもかかわらず、爆死と言われている。
実際に売れ行きを見てみると、初週で26万本。
これはかなり高い数字なのではないかと思われるが……。
前作FF7リメイクは累計500万本を達成しているのだから、これと比較したらどうしても「爆死」に見えてしまうのかもしれない。
初週に絞っても「リメイク」は70万本出ている。
では、この違いは何処から来ているのか?
それはおそらく、PS4とPS5の流通量の違いに起因するだろう。
ソニーの公式によるPS4とPS5の売り上げを見てみる。
2013年11月にPS4が発売してからFF7リメイクが発売した2020年4月までのセルイン数(小売店への出荷台数)は、1億1,030万台。
2022年のデータだが、6月時点のセルインが1億1,700万台以上にたいして、9月のセルスルー(小売店から消費者に売却された台数)が1億1,350万台以上とされているので、セルインに対してセルスルーが低すぎることはないと思われる。
2020年4月のセルスルー数も1億1,000万台近くあったと考えていいだろう。
もちろんセルスルー数をそのままPS4所持世帯数としてカウントはできない。
一度購入してから中古販売店などに売却して在庫が眠っているケースや、一人で2台以上所有しているケースなども考えられるためだ。
とはいえ、みんながみんなそうではないだろう。
1億台のPS4のうち、半数以上は「現役」のゲーム機として稼働していたと考えることにする。
一方のPS5を見てみる。
2023年12月時点でのセルスルー数は5,000万台。
PS4の半分程度である。
だが、PS5は転売需要が高く、未だに流通しきっていないともきく。
PS4の流通率よりもPS5の流通率は一段落ちると考えていいだろう。
さらに、FF7リバースは三部作の二作目である。
第一作目のFF7リメイクをやっていなければ、話の筋がつかめない。
なんなら、原作のFF7を知らないと、その面白さは理解できない。
リバースの売り上げは、リメイクのそれを超えることがほぼありえないのだ。
となれば、
①FF7リメイクをやっていない層
②FF7リメイクをやったが脱落した層
③FF7リバースをプレイしたいがPS5を持っていない層
が、購買層から脱落していくことになる。
元々少ないPS5の流通量と相まって、FF7リバースの売り上げの「低迷」を説明するには十分な理由ではなかろうか。
FF7リメイクの初週売り上げ70万本に対して、FF7リバースの初週売り上げは26万本。
ほぼ1/3である。
「3人に2人が上記の理由により脱落した」と考えると、しっくりくると思われる。
実際に、筆者の友人もPS5を持っていないことからプレイを諦めている。
PC向けに販売されたら購入するそうだ。
来年か、再来年になってPC版が発売されたら、また大きく販売本数を伸ばすことだろう。
FF7リバースは決してクソゲーではない。
筆者がいまプレイしているのはチャプター9時点だが、とても面白い。
このためだけにPS5を購入したが、十分満足できる出来だ。
いま迷っている人は、購入を検討してみていいかもしれない。
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