ガンバシーズンプレビュー2023~貫けるか~
Hola!2023シーズンがもうすぐ始まろうとしている。チームメンバーも出そろったようなので今シーズンのシーズンプレビュー的なものを。
2023シーズンについて
① スタイルの変化
② 多国籍化
③ 予想フォーメーションとポジション別選手一覧
④ 開幕戦スタメン予想
① スタイルの変化
11/8のパトリック契約満了のリリースは衝撃的であった。
パトリックを早々に契約満了リリースしたことは、スタイルを変えるぞということの象徴的な出来事だと思う。この時点で監督は発表されていなかったが「来シーズンのガンバはフルモデルチェンジを行う」ことを確信した。2022シーズンの片野坂監督も、2020シーズン途中から指揮を執った宮本監督も、ガンバのスタイルを変えようとしてきた。しかし、結果的にうまくいかず堅守速攻のサッカーでなんとか残留をしてきたというのがここ数年のガンバだ。
今年からのスタイルとして掲げた「攻守に主導権を握る」は特徴的な表現だと思う。「攻撃的」だとか「守備的」だとかいうことではない。ピッチ上で起こる事象を主体的にコントロールする、という意味だ。ポジショナルなサッカーになっていくことになるはずだ。
② 多国籍化
監督とヘッドコーチがスペイン人のポヤトス氏とマルセル氏、新加入の外国人選手がチュニジア代表ジェバリ、イスラエル代表のネタ ラヴィというだけで、これまでのガンバとは違う。数年前、スペイン人の選手とフィジコを招聘したことはあったが、この20年近くはブラジルと韓国の選手たちにお世話になってきた。今年、多国籍化を狙ったというよりは「ブラジル・韓国にこだわらなくなった」というのがおそらく認識としては正しいのだと思う。国籍がバラつくことで外国人選手たちが疎外感を感じないか少し心配であったが、ギョンウォンとジェバリが一緒にうどんを食べに行ったりしていたので、そのあたりはケアされていると考えてもよさそうだ。
③ 予想フォーメーションとポジション別選手一覧
GK:東口、一森、石川、★谷
CB:三浦、ギョンウォン、福岡、佐藤、★江川
RSB:高尾、柳澤、★半田
LSB:黒川、藤春
PV:ダワン、奥野、★ネタ ラヴィ
IH:山本悠樹、山本理仁、石毛
IH:宇佐美、アラーノ、倉田
WF:食野、仁郎、福田、山見、★杉山
FW:武蔵、★塚元、★ジェバリ
★は2023からの新戦力
ポヤトス監督は徳島ヴォルティス時代より4-1-2-3のフォーメーションを使用してきたことやガンバの戦力、キャンプ・練習情報から察するに、同じシステムを採用する可能性が高い。「攻守に主導権を握る」「即時奪回」といったキーワードから、これまでよりもアグレッシブなスタイルが予想される。
④ 開幕スタメン予想
GK:東口
スタメンは東口ではないかと思う。コンディション次第では谷かもしれない。ビルドアップに特長のある一森が評価される可能性もあるが、やはりそれでも東口か谷かのいずれかのはず。
CB:三浦、クォン・ギョンウォン
右が三浦、左がクォンギョンウォンと予想。経験値、能力ともにこの二人が外れることは想像しづらい。三浦が別メニュー調整していた情報もあるので、コンディション次第では福岡の抜擢もあるか。
右SB:半田
パリ世代代表でもある半田がスタメンを勝ち取ると予想。
左SB:黒川
昨シーズンに引き続き、成長著しい黒川がスタメンと予想。
PV:柳澤
アンカーのことをPV(ピボーテ)と記載。ここの予想が一番難しい。能力や獲得前の情報からネタラヴィが最有力として予想するが、先日来日したばかり。コンディションやチーム適応を考えると、キャンプからサプライズ抜擢されている柳澤のコンバートでのスタメンがありそう。
IH:宇佐美、山本悠樹
インサイドハーフは宇佐美・山本悠樹と予想。特に今季からキャプテンと7番を背負う宇佐美がこのポジションで適応すればガンバのサッカーは劇的に変わるはず。ポヤトス監督も信頼を置いている様子がインタビューからうかがえる。
WG:食野、中村仁郎
このポジションも予想が難しい。予想は左に食野で右に中村仁郎。マルチロールをこなせる食野は間違いないと思うが、右サイドは杉山か中村か迷ったが、今期はルヴァンカップでU21世代を使う必要があるため、その対象である仁郎がまず起用されるのではないか。
FW:ジェバリ
ジェバリと予想。キャンプでの情報を見ている限り、コンディションが整えばスタメンで間違いない。別メニュー調整しているという情報もあるので、鈴木武蔵かもしれない。
最後に
ここ数シーズンは低迷が続き、スタイルすら見失ってきた感じのするガンバ大阪。今シーズンは結果をすぐに求めず、ガンバの新たなサッカースタイルの土台作りに期待したい。ポヤトス監督は「やり方を絶対変えない、貫く」といったことを選手に話しているそうなので、去年のようにブレてやり方を頻繁に変えることはおそらくないだろう。開幕戦を、まずは楽しみにしたい。