続・ガンバ大阪2021について
前回のnoteを書いてから約3週間経ち、2021シーズンの陣容もほぼ見えてきたので改めて。
2021オフシーズンのトピック
①U23チームの終了
②外国人選手の補強
③コーチ陣の入れ替え
④編成予想
①U23チームの終了
U23チームから2021シーズンのガンバに残ることができた選手は以下の6名である。
唐山、川﨑、塚元、白井、奥野、ウォノ
注目はそう、白井なのである。負傷離脱寸前までは右サイドハーフの選手としてブレイクしつつあったが、残留できるかどうかは五分五分かと思っていた。負傷離脱前はトップチームでの練習参加もしていたようなので、クラブから評価されていたのだろう。
その他、期限付き移籍していた選手達はそれぞれ完全移籍への移行や他クラブへの移籍が発表された。まだ若い選手たちばかりなので、またいつか成長した姿をガンバで見せてほしい。
芝本のみ、J2の相模原へ期限付き移籍が発表された。
②外国人選手の補強
既に獲得濃厚とされていたMFチュ・セジョン(FCソウル)とFWレアンドロ・ペレイラ(広島)は完全移籍での獲得が決定。加えてFWチアゴ・アウベス(鳥栖)も完全移籍での獲得も決定。さらにFWウェリントン・シウバ(フルミネンセ)と交渉中との情報も出ている。外国人選手に関しては十分な補強が出来たと言えそうだ。
また今回補強した選手の多くが移籍金フリーという情報がある。セジョンには昨年夏からオファーをしていたようなのでそういった選手ばかりを集めたわけではないと思うが、決め手の一つになった可能性はある。レアンドロとチアゴに関しては既にJリーグでプレイしてきた選手でもあるので、新規入国の選手よりも獲得のハードルが低かったことも要因かもしれない。
また外国人枠についてだが、J1リーグ1試合での登録上限5名を超えた人数を保有するのは近年のガンバでは珍しい。過密日程を考慮したものと推察される。
参考までに新たに加入が決まったお二人のゴールシーンを。
レアンドロ・ペレイラ
ガンバもやられとるやないか!
頭でも足でもゴール出来て馬力もある、申し分なし。
チアゴ・アウベス
ガンバもやられとるやないか!Part.2
どうやら右サイド側でのプレーが得意な模様。
③コーチ陣の入れ替え
新任のコーチは依田光正であった。この人物は昨年の水戸ホーリーホックのヘッドコーチであり、S級コーチ養成講習会で宮本監督と宮原コーチの同期でもある。昨年の水戸がどういうチームであったかという点で特徴的なのが総得点で、68得点はなんとリーグ1位なのである。「来シーズンはもっと攻撃的に」といった発言が宮本監督からも発せられているので、そのあたりを期待しての人選であると予想される。
また今季はヘッドコーチという役職を置かないようである。どういった意図があるのかは想像の域を出ないが、S級の同期ということもあって監督を含めたコーチ陣の中で上下関係をそこまで意識しない組織体制を目指していたりするのかもしれない。
④2021編成
おおむね予想通りだった。主力の流出もほぼなし。
GK 東口、一森、石川、林
最後の1枠はレノファへ期限付き移籍していた林が復帰することになった。
東口が飛び抜けてはいるが、その他の3人も実力者ばかりで十分な層の厚さである。ガンバの?GKの?層が厚い???時代も変わったものである。
CB 三浦、キム・ヨングォン、昌子、菅沼、佐藤
昌子が昨年末に手術を受けるなどまだ状態が不安定ではあるが、質・数ともに十分すぎる顔ぶれ。キックオフイベントで「自分の武器は空中戦の強さ」と断言する佐藤が頼もしかった。
右SB 高尾
まさかの補強なし!心もとないが、高尾の代わりとなりうる選手が市場に出ていない、いたとしても予算面で手が出せないなどの事情も理解はできる。
福田、奥野、三浦などのコンバートで乗り切るつもりなのだろうと予測。
左SB 藤春、福田、黒川
黒川が残り、山口はヴェルディへ完全移籍となった。ベテランの藤春と主力級に成長した福田で十分乗り切れるはず。新外国人選手が中盤もできるタイプのため、福田は左サイドバックでの出場がメインになりそう。
センターMF 井手口、山本、矢島、奥野、チュ・セジョン
セジョンが正式に加わり、ACLも十分戦えそうな感じの選手層に。高も高江も戻ってこなかったのは意外であった。井手口依存からようやく脱却できるか。
右サイドMF 小野瀬、塚元、白井
白井が残留を果たし、新加入のチアゴは中盤では右サイドも得意としているようだ。急に激戦区になったような気もするが小野瀬以外の選手がどれだけ存在感を示せるか。
左サイドMF 倉田、小野、川﨑
小野の回復具合が気になるところではある。また噂のウェリントンは左サイドも出来るようなので、それまでは倉田と川﨑に頑張ってもらうしかない。
セカンドトップ 宇佐美、唐山、チアゴ・アウベス
チアゴが加わり、ウェリントンも来るとなれば誰が出てもおかしくないポジション。背番号を39番にした宇佐美の爆発にも期待したい。
センターFW パトリック、一美、レアンドロ・ペレイラ
レアンドロが加わり、パトリック依存が軽減されそう。はたまたパト&レアでツインタワー形成というパワープレーもあるかもしれない。経験を積んできた一美にも期待。
全体を眺めてみると、複数ポジションこなせる選手が増えてきた気がする。
宮本監督がどう組み合わせていくのか、どんなフォーメーションを使うのか、開幕が楽しみである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?