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YouTubeチャンネル紹介【ウォーズ七段の実況研究】shodan7


 最近、私は、対四間飛車にはミレニアム一本槍です。
 穴熊にも対応できるし、堅さ負けしないし、仕掛けはシンプルだし、後手番でも大丈夫だし、言うことがないです。

 私がミレニアムを学習したのは、上記のショーダンさんの動画でです。
 観て頂くと分かるのですが、序盤がシステム化されていてとても分かりやすいんです。

 しかも、ショーダンさんの示した動画とほぼ同様の局面が頻出するので、指していて迷わなくて済むんですね。


 上に貼り付けた動画は対局の実況ですが、研究動画も豊富です。

 ミレニアム関連の研究動画は特に豊富で、かなり細かく変化も示されています。


 ミレニアムの他にも、右玉や対三間飛車の居飛車穴熊、ショーダンオリジナル(相居飛車のショーダンさんのオリジナル戦法)など、視聴者が困らないように解説してあるので、是非、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?
 級位者から高段者まで、幅広い層の方に参考になる貴重なチャンネルですので。



1図

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 1図の局面は、将棋クエストの五切れで生じました。
 先手が私で、後手は2400点以上の七段の方。

 将棋クエストで2400点以上と言うと、ランキングの上位でもあり、ハッキリ言って超強豪です。

 ですが、私は1図の局面に自信を持っていました。

「玉形はこちらが大差で上。しかも、先手の右桂が37に跳ねられているので、きっとこの局面はすでに先手良しのはず」
と、考えていたんです。

 ですが、後手も当然狙いの筋があり、それが通ってしまえば後手が良くなります。

 64金~52飛としてあるので、後手の狙いは中央制圧。
 これをいかに凌ぐかが焦点となります。


1図からの指し手
55歩 同歩 同金(2図)

2図

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 後手は狙い通り5筋を攻めてきました。

 ですが、それはこちらも想定通り。
 ショーダンさんの動画で学習した切り返しを用意してあり、角がピンチに見えるこの局面でも、心に余裕があったりします(笑)。


2図からの指し手
24歩(3図)

3図

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 先手の角に当たりがある忙しい状態ですが、ここで24歩が狙いの一手です。
 手筋の突き捨てではありますが、一直線に攻め合われる変化は大丈夫なのでしょうか?

 24歩に66金から攻め合うのは、以下、23歩成 77金 33と 78金 同金  33桂(A図)で、桂損ではありますが手番は先手が握っていますので、良い勝負でしょうか。

A図

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 A図以下は53歩 同飛 42角のように進めれば、先手が飛車を二枚持つ展開になり、以降も分かりやすく進められると思っていました。

 ただ……。

 2図では他にも手段があったようです。

 例えば58飛(B図)と反撃含みに回る手や、39角(C図)と引いて75歩を楽しみにする手です。

B図

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C図

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 まあ、何れにしても、先手の玉は堅いし低いので、かなり強気に指して大丈夫だと思っていました。


3図からの指し手
24同歩 53歩 同飛 57角(4図)

4図

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 本譜は24同歩と取ってきました。
 形勢は難しくても、A図のような飛車に堂々と成り込まれる変化は後手も指しにくかったのでしょう。

 ですが、24歩が利いたのは大きかったです。
 次の53歩がピッタリの一手で、4図まで進んでは飛車先の突破が受からないからです。

 4図は先手優勢。
 これぞ学習の成果と言ったら、言いすぎでしょうか?(笑)


4図からの指し手
52銀 24角 同角 同飛 23歩 34飛 33歩 35飛 75歩(5図)

5図

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 局面が良くなりましたので、こちらはシンプルに手を進めます。
 対して、後手は防戦一方です。
 本来なら打ちたくない23歩や33歩を打って、何とか飛車の侵入を食い止め、狙いの一手である75歩を敢行してきました。


5図からの指し手
75同歩 76歩 74歩 77歩成 73歩成 同銀 77銀右 65桂 85桂(6図)

6図

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 75歩と突かれれば5図から6図までは一本道です。

 先後とも同じように桂を入手し相手陣に攻め掛かりますが、どう見ても後手の方が辛いですね。
 攻められている場所が近いので、すぐに王手が掛かる形になってしまうからです。

 ミレニアムの低い陣形が、もろに活きているのが分かるでしょうか?
 同じように攻めても響きが違うのです。


6図からの指し手
77桂不成 同銀 74銀 55飛 同飛 46角(7図)

7図

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 後手は77桂不成の王手で銀を取ってから74銀と受けに回りましたが、ここで55飛と金を取ったのが気持ちの良い決め手です。
 同飛の一手に46角と王手飛車に打ち、先手の勝ちが見えてきました。


7図からの指し手
64角 73歩 同金 55角 同角 62飛 72飛 73桂成 同玉 72飛成 同玉 51飛(8図)

8図

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 王手飛車を決めてからは、あとは後手の守備駒を一枚一枚はがす作業です。

 先手の玉は堅いままですし、すぐには詰めろが掛かりませんので後手玉だけを見ていれば勝てる局面です。

 まあ、8図の51飛では54飛の方がより良かったですが、51飛でも先手の攻めは振りほどけませんので後手になすすべはありません。

 以下は62玉 42金 61銀打 54桂 53玉 52金 同銀 62銀 43玉 52飛成 同玉 53金(投了図)までで先手の勝ちとなりました。

投了図

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 この一局を載せたのは、強豪相手に快勝したから……、というのももちろんあります(笑)。

 ですが、それ以上にショーダンさんの動画で学習した成果が出ているからです。

・ミレニアムは堅いので、少々駒損でも捌き合いになれば勝ちやすい
・桂頭はミレニアムの弱点ではあるが、攻められても切り返せれば大抵大丈夫
・64金、52飛から55歩と攻められるのは、一見怖そうだが強気に迎撃すれば大丈夫

 本局で生じたこれらの教えは、全部ショーダンさんの動画に詰まっています。


 今は本当に良い時代ですよね。
 YouTubeにこんな良質の教材が転がっているのですから。

 どうです?
 あなたもショーダンさんの動画を観たくなったのではありませんか?(笑)

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