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観る将歴30年のつぶやき「ソフト指しの現場に遭遇」

 昨日、比較的夜の浅い時間に、81Dojoにインしていた。
 基本的に早朝しか対局サイトにインしない私にとって、これはなかなか珍しいことだったりする。


 インしたからと言って、対局するかと言えばそうでもない(笑)。
 のんびり他人の対局をのぞいて観ては楽しむ、観る将らしい時の過ごし方をする。

 まあ、対局をしてしまうと、終わるまでパソコンの前から動けないので、家庭内の突発的なことに対応できないため、通常時間にインした場合にはそんな楽しみ方をするしかないのだが……。


 何となく対局リストを眺め、上の方から観て回るのが私の作法だ。

 下位の方は対局を観られると恥ずかしいのか、
「観ないでくれませんか?」
と言われることも多いので、極力、高段の対局をのぞくことにしている。

 しかし、将棋って自分の対局を正しく反省しないと、いつまで経っても成長しないモノなので、個人的には強い人に観てもらった方が得だと思うのだが……?

 まあ、その辺は人それぞの価値観だから、観る将の私がとやかく言うようなことではありませんが。


 昨日もそんな訳で対局リスト上位の方からのぞいていました。

 すると、最上位に、七段対4級のレート対局が並んでいます。
 たまにあるんですよね、高段者が級位者に胸を貸すような対局が……。
 こういうのを嫌がらず指してくれるのは、年配の高段者に多い気がします。

 ……で、実際に対局画面を見たのですが。
 これがどう見ても4級の人が圧勝の終盤になっていました。

 不思議に思って、棋譜を確認してみると、どう見ても4級の人の方が強い(笑)。
 七段の人にやらせるだけやらせた上で、
「それは無理ですね。ほら、こうやったら私の方が良いでしょう?」
って問いかけているような内容なんです。

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  これはその将棋の終盤(たしか、大体こんな感じの局面だったはずです)。
 先手が七段の方で、後手が4級の方です。

 すでに駒得の後手が勝勢で、あとはどう決めるかだけの局面ですが、後手はスカッと決めてくれました。

 68金 同玉(同銀は88金以下簡単詰み) 58歩成 78玉(同玉なら詰みは無いが、57銀 69玉 77馬で必死) 77馬 同玉 68銀 78玉 69銀打 88玉 79銀不成まで。
 まあ、簡単な寄せではありますが、何れもノータイムでビシビシと指していて、観ていて笑ってしまいましたよ。


 局後、この対局を観ていた他の方が仰っていたのですが、後手の方は仕掛け以降ずっとソフトの候補5番手以内の手を指し続けていたそうです。

 つまり、どう見ても4級の棋力ではない(笑)。
 観戦していた方と私は、ソフト指しと勝手に認定致しました。


 こういうのを見てしまうと、萎えますね、正直……。
 将棋って素晴らしく面白い競技なのに、どうしてそういうことをしたがるのかと。

 ソフトを使って勝っても、意味が無いと思いますし。


 この4級の方……。
 それまでは7級で負け越しの成績でした(数百局指して)。
 それが、この対局を含む4連勝で3級まで上がっています。

 これから先もソフト指しをするつもりなのでしょうか?
 それとも、自力で3級で指して辛い思いをするつもりなのでしょうか?

 何れにしても、何の実りもないと思うのは、私だけでしょうか?


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