「ひなの家なら、私がやりたい介護ができると思いました」(社員インタビュー#04 / 福祉事業部/M.F,K.S)
みなさんこんにちは、てまりノートです!
前回に続き、てまりグループ「福祉事業部」が運営する施設のひとつ、石川県野々市市の住宅型有料老人ホーム「ひなの家」で働く職員のインタビューをお届けします。
2023年4月入社の介護スタッフの2人(同期入社だそうです)に、仕事の魅力/施設の魅力について聞いてみました!
職員紹介
■はじめに
ーーお二人の職種と資格を教えてください
【M・F】私は介護職で、介護福祉士の資格をもっています。
【K・S】私は事務職と介護職を兼任していて、介護職員初任者研修の資格をもっています。
ーー「ひなの家」はどんな施設か教えてください
【M・F】ご自身で身の回りのことができる方から認知症・全介助の方まで、幅広い介護度の方が入居されている施設です。なるべく入居しているお客様ができることを活かしながらケアするよう心がけています。職員がお手伝いするようなイメージで、お客様の暮らしをサポートをしています。
●インタビュー①:2023年4月新卒入社・M・Fさん
介護福祉士として「お客様の思い」をできる限り叶えたい。ひなの家なら、私のやりたい介護ができると思った。
▼学生時代〜福祉の仕事を目指すまで
ーー生い立ちや、学生時代の経験について教えてください
【M・F】出身は石川県の白山市です。もともとは全く別の仕事を目指していたんですが、祖父の介護が必要になってきた頃から介護職に興味をもち始めました。大学の志望校を決める頃には介護の道に進みたいと思っていたので、福祉を学べる大学を中心に受験し、金城大学へ進学を決めました。大学時代は実習だらけの学生生活を送っており、家と実習先を往復する日々でした。コロナが流行していたこともあって私生活はあまり充実していませんでしたが、色んな実習先で介護の技術やお客様に対する対応を学べたので、今振り返ってみると有意義な時間だったかなと思います。
ーー介護福祉士の資格を取得されていますが、授業や資格の勉強でかなり忙しかったのではないでしょうか?
【M・F】そうですね。私は介護福祉士の他に社会福祉士の資格取得も目指していたので、両方の資格を取得できる授業を受けていました。学校で過ごす時間が長かったですね。
ーーもともとは介護とは別の仕事を目指していたとのことですが、どんな職種に就きたかったのでしょうか?
【M・F】祖母と一緒に見ていたドラマの影響で、科捜研(科学捜査研究員)になりたかったんです。
ーーそうだったんですね。小さい頃はおじいちゃん子、おばあちゃん子だったのでしょうか?
【M・F】はい。両親が共働きだったので、祖父・祖母と一緒に過ごす時間が長かったです。
ーーおじいさまはご病気で介護が必要になったのでしょうか?
【M・F】末期がんになってしまい、家でも生活していたんですが、看取りの時期からひなの家に入所していました。丁度、ひなの家がオープンしたばかりの頃ですね。当時私は中学生で部活が忙しかったんですが、時間がある時は面会で祖父に会いに行っていました。
ーー福祉の道を目指すきっかけとなった経験はありますか?施設で働く人の姿を見て介護に興味をもたれたのでしょうか
【M・F】祖父が家にいた頃は訪問入浴を利用していたので、なんとなくその姿は記憶に残っています。ただ、祖父との思い出があまりにも濃かったので、衰弱していく祖父をあまり直視できませんでした。病気で変わり果てていく姿を受け入れられず、祖父をサポートできなかったことを後悔しました。自分の家族も含め、「毎日のふれあいが大事」だと気付かされましたね。
この出来事が介護に興味をもったきっかけです。もともと人と関わるのが好きでしたし、「将来は人のために働きたい」と思っていたので、中学3年〜高校生あたりから福祉の道を目指し始めました。
ーーそれで福祉系の大学に進学したんですね。実際に大学で福祉の勉強をするようになり、高校生の頃抱いていたイメージと何かギャップはありましたか?
【M・F】実習では、「介護現場の現実」を見ました。座学で学んできたことと、実際の現場は全く違います。実習では病気の人を目の当たりにするので、知らない世界にいるような感覚がありましたね。認知症についての知識不足を痛感したり、利用者様とのコミュニケーションがスムーズにいかず悩んだりもしました。でも、私は介護が好きでしたし、「好きなことなので勉強しよう」と思えました。いい意味でのギャップでしたね。
ーー実習で様々な施設へ行き、リアルな現場を見れたことは良い経験となったんですね
【M・F】はい。実習で職員さんの振る舞いやケアの方法をしっかり見れたので、「自分は将来どういう介護福祉士になりたいか」というイメージを膨らませることができました。
ーーどういった介護福祉士になりたいと思われたんですか?
【M・F】介護福祉士として、「利用者様の思い」をできる限り叶えたいです。最期まで施設で過ごされるのであれば、私のお手伝いによって叶えられることは全て叶えてあげたいと思っています。
ーー逆に、実習を通じてこんな職員にはなりたくないと感じた出来事はありましたか?
【M・F】とある実習先の施設で、利用者様の思いを聞いていないのに「ダメ!」「そこ座ってて!」と、頭ごなしにやりたいことを否定する職員がいたんです。その状況を見て、利用者様の行動を制御するようなことは絶対にやりたくないと心の中で思いました。
▼就職活動〜てまりグループとの出会い
ーー大学3年生頃から就職先を探されたかと思いますが、どのような就職活動をされたのでしょうか?
【M・F】まずは実習に行った施設の中から就職先を考えましたが、家から遠くて。進路指導の先生に相談したところ、祖父が入居していた「ひなの家」のことを思い出したんです。後日参加した福祉の就職説明会にひなの家が出展していたので、話を聞いて施設見学をして……といった流れで入社を決めました。
ーー説明会ではどのような話を聞いたのでしょうか?
【M・F】説明会では職員さんがパンフレットを見せながら仕事内容や施設のことを教えてくれました。そして、「介護体験ができるから一度施設を見に来ない?」と言ってもらい、ひなの家へ施設見学と食事介助の体験をしに行きました。
ーー実際にひなの家を見学してどのようなイメージをもちましたか?
【M・F】職員さんのケアがすごく丁寧という印象が強かったです。お客様に対してしっかり声掛けをしていて、何よりお客様も笑顔で食事されていたのが印象に残っています。信頼関係が構築されている施設なのかなと思いました。
ーーひなの家以外の施設も見学されたんですか?
【M・F】いえ、見学はひなの家だけです。実習先と比べてみても、ひなの家が一番良い施設だと思いました。コロナ渦だったこともありますが、実習先はピリピリしている施設が多かったです。流れ作業のようにケアしている施設もありました。でも、ひなの家は職員同士が楽しそうにコミュニケーションをとっていたり、お客様が笑顔だったり、施設に入った瞬間から雰囲気がすごく良かったんです。お客様が喜んでいる姿を見て、ひなの家なら「私がやりたい介護」ができると思いました。
ーーひなの家に入社してから何かギャップはありましたか?
【M・F】大学で学んできたことと現実とのギャップはありました。大学の授業では「Aという症状があらわれたらBと返事する」といった漠然としたケアの方法を習いましたが、実際は全くうまくいきません。お客様はそれぞれ育ってきた環境も思いも異なるので、一定のパターンが通じないのは当たり前だと感じています。
ーーひなの家に入社して1年ほど経ちますが、介護職をしていて一番しんどかったことは何でしょうか?
【M・F】お客様から暴言や暴力を受けた時ですかね。そういったことがあると事前に聞いてはいても、いざ自分が当事者になると、「このやりきれない思いはどうすればいいの?」とストレスを抱えてしまいました。職員も人間なので、モヤモヤした気持ちを抱えることがあります。でも、そのモヤモヤをずっと溜めておくのは良くないので、先輩職員や家族に話を聞いてもらって発散しています。
ーー排泄介助で苦労する介護職の方は多いかと思いますが、Fさんはどうでしたか?
【M・F】実習生の頃は排泄介助がすごく苦手でしたが、逆に今は好きになりました。汚れている状態はお客様が不快に感じますし、綺麗になるとご本人が喜んでくれるだけでなく、自分自身もスッキリします。やり遂げたという達成感というんですかね。綺麗にする行為が好きです。
ーーひなの家に入社して特に印象に残っている経験はありますか?
【M・F】やはりお看取りですかね。実習先で看取りの体験をしなかったので、ひなの家に入社して初めて看取りの介助やエンゼルケアをしました。「そろそろお看取りが近くなってきたかな?」と思っていたお客様でも、最期まで食事を取ろうとしていて、人間の生命力に感銘を受けました。「生きる力」を間近で見ましたね。人生の最期に携わることができるのが「介護職」ですし、やりがいを感じています。
ーー目指している先輩職員はいらっしゃいますか?
【M・F】はい。入社当時に指導者として色んなことを教えてくださったサービス提供責任者(サ責)です。そのサ責は「お客様を自分の家族のように接している」と言っており、お客様のことを考えているからこそ、とても丁寧に声掛けをされています。また、「このお客様は排尿時に糖分が出るからお下を清潔に保たなければならない」というように、根拠づけたケアをされているところも見習いたいと思いました。入社当初は真似することで精一杯でしたが、2年目を迎えた今は「いつか自分もこうなりたい」と目標にしている存在です。
ーーひなの家での今後の目標を教えてください
【M・F】目標としているサービス提供責任者のように、いつか役職に就きたいです。「周りのスタッフの良いところをたくさん吸収しよう」という気持ちで毎日出勤しています。
●インタビュー②:2023年4月入社 - K・Sさん
介護未経験で入社し、事務職と介護職の兼任で資格取得を目指す。やりたいことに挑戦できる寛容な職場が自分にマッチしている
▼事務職員だった私が介護の仕事を目指すまで
ーーてまりグループに入社されるまでの経歴を教えてください
【K・S】ひなの家で働く前は、小中学校の事務職員(公務員)をしていました。産休・育休を挟みつつ、14年間勤めました。
ーー高校を卒業されてからずっと事務のお仕事を経験されたんでしょうか?
【K・S】高校卒業後は、大学へ進学するか就職するかで迷っていたんです。働くなら公務員だと思っていたので、高卒で目指せる公務員の「警察官」と「小中学校事務職員」の試験を受けました。事務職員の試験に受かったので、大学には進学せず就職しようと決めました。
ーー小中学校の事務職員(公務員)を辞めて、ご転職された理由は?
【K・S】公務員は横並びというか、周りに合わせなければならない部分が多かったんです。自分が「こうしたい」と思っていても、なかなか変えることができないもどかしさがありました。「自分の力を発揮したい、自分の力を試したい」という思いが強くなり、公務員を辞めててまりグループに入社しました。
ーーなぜ介護の仕事を選ばれたのでしょうか?
【K・S】手に職をつけられるような「資格」を自分の手でとりたいと思い、その時に興味があったのが看護師・助産師・介護士の医療介護系の職種でした。ただ、看護系は学校に通う必要がありお金も時間もかかるので、子育てしながら目指すのは現実的ではありませんでした。
一方で介護は働きながら資格を取得できるところが魅力的でしたね。とはいえ、今までと全く違う業界で自分がどこまで通用するのか分からなかったので、まずは「介護施設の事務職」から始め、仕事に慣れてきたら介護の資格を取得しようと決めました。
ーー世間的に介護業界は夜勤があってしんどいといったイメージがありますが、当時不安はありましたか?
【K・S】私は介護業界の知識がなかったので、以前は介護施設に対してネガティブなイメージをもっていました。でも、祖父の面会へ行った時に、施設内が想像よりも明るく綺麗で介護施設に対するイメージが変わりましたね。職員さんがフレンドリーに挨拶してくれた時は、「ここなら安心して祖父を任せられる」と思いました。これらの経験もあり、介護業界に対する不安はあまりなかったです。
ーーひなの家に入社したきっかけは何でしょうか?
【K・S】「事務職・パート・介護施設・家から近い」という条件で求人を探していたんですが、当時は派遣社員の募集ばかりでパートの募集が全くありませんでした。唯一見つけた条件に合う求人が、「ひなの家」だったんです。
ーー入社前と入社後でひなの家のイメージは変わりましたか?
【K・S】民間企業に勤めるのが初めてだったので、入社前は自分自身の経験が通用するのか不安が大きかったです。でも、いざ入社してみたら施設の雰囲気がすごく良くてびっくりしました。職員は明るい方ばかりですし、同年代の女性も多いので話しかけやすく、「働きやすい職場」だと思いました。
ーー普段ひなの家でされている事務職の仕事内容を教えてください
【K・S】電話対応、来客対応、請求事務がメインです。
ーー高齢の方との関わりに苦労される職員も多いのかと思いますが、このあたりはどうでしたか?
【K・S】両親が共働きで祖父母と一緒に過ごす時間が多かったので、高齢者と関わることに対しての抵抗はありませんでした。私自身おばあちゃん子で今でも祖母と仲が良く、一緒にお話したり、出かけたりしているので、「自分は日頃から高齢者と関わっていたんだな」と、この仕事をして気付きました。
ーー介護の資格は取得されたのでしょうか?
【K・S】入社して早々に初任者研修を受講して、資格を取得しました。とはいえ、実務経験がないと介護福祉士の試験を受験できないので、「介護の実務経験を積みたい」と上司に相談したんです。私は何の経験もありませんでしたが会社側は快く応じてくださり、現在は施設で介護の仕事もしています。てまりグループはすごく寛容的な会社だと思いました。相談しやすい環境が整っていますし、職員のやりたいことをやらせてくれる職場です。
ーー事務職と介護職の兼任は大変だと思いますが、やはり介護の資格をとりたいという気持ちが大きかったのでしょうか?
【K・S】そうですね。祖父が亡くなった時、「自分には何ができたのだろうか」という思いがこみ上げてきたんです。祖父は自分の感情を表に出さない寡黙な人でした。どんな環境の病院や施設にいても弱音や要望を一切言わなかったんです。そんな祖父を見て、「人の最期とは何か」を考えるようになりました。当時の私は介護の知識がなかったので何もしてあげることができませんでしたが、介護の知識があればその人の最期をより良くしてあげられるのではないかと思い、介護業界に足を踏み入れました。ゆくゆくは介護福祉士の資格を取得し、「その人らしい最期を叶えるためのケアをする」のが最終目標です。
ーーご自身の中で明確な目標ができたからこそ、今の環境がものすごく前向きに働いてらっしゃるんですね
【K・S】はい、この会社(てまりグループ)が私にとてもマッチしていますね。
▼介護の仕事のリアル。やりがいと大変さとは?
ーー未経験で介護の仕事を始められていますが、いざ介護をしてみて何かギャップはありましたか?
【K・S】不思議とギャップがないんですよね。10年以上事務職をしていたので現場の仕事をしている自分を想像できなかったんですが、今はパソコンと向き合うよりも、体を動かしたり、お客様とお話している方が楽しいです。案外この仕事が自分に合っていました。
ーーひなの家で介護をしてみて大変だと思った経験はありますか?
【K・S】ひなの家は大変なことを一人の職員に任せない雰囲気があるので、自分だけが辛いという思いをしたことがないですね。「少しでも困ったことがあればすぐ呼んでね!」と互いに協力し合い助け合う体制ができています。ただ、一手先、二手先と考えて行動している職員がいる中で、私は効率的に動くことができず、自分自身にもどかしさを感じることがあります。身近に目標となる職員がいるので、その人を真似しながら自分もスキルアップしていきたいです。
ーー目標となる先輩が身近にいるのは勉強になりますし、とても良い環境ですね。目標としている先輩職員はどのような方ですか?
【K・S】周りをよく見ているサービス提供責任者(サ責)の方で、余裕をもってお客様と接しているところに憧れています。以前、そのサ責に指導していただいたことがあるんです。介護の経験がなくリスクマネジメントができなかった私に対して、やり方だけを伝えるのではなく、何が原因でどうなるのかまでを分かりやすく教えてくれました。すごく勉強になりましたし、お客様のことをしっかり理解したうえでケアをしているんだなと身をもって感じました。サ責だけでなく、ひなの家は意識の高い職員が多いので日々勉強になります。
ーーお子様がいらっしゃるとのことですが、ご家庭との両立はいかがでしょうか?
【K・S】家族の協力があるので両立できていますね。ひなの家は子どもがいる職員が多く、子育てへの理解がすごくある職場だと感じます。子どもが熱を出して仕事を休まなければならなくなった時、「お互い様だから気にしないで」と言ってもらいました。休むことへの抵抗がないのはありがたいですね。
ーーひなの家での今後の目標を教えてください
【K・S】最終的にはサービス提供責任者や管理者を目指したいです。そのために、まずは資格取得を目標にしています。この業界は経験の積み重ねが大事なので、色んなことを経験していきたいです。
■おわりに
てまりグループへの入社を考えている方へメッセージ〜これから入社する方へ〜
ーー最後に、これから入社する方に向けて伝えたいことを教えてください。
【K・S】求人を見ていると「明るくアットホームな職場」というキャッチフレーズをよく目にしますが、ひなの家は本当にその言葉の通りあたたかい職場です。私は未経験で入社していますが、ひなの家で勉強させてもらって、できることがどんどん増えてきています。介護職が未経験でも丁寧に指導してもらえますし、ひなの家はサポート体制が充実しているので、安心して入社してもらえたらと思います。
【M・F】私は新卒でてまりグループ・ひなの家に入社しましたが、研修がたくさんあったので不安なくスタートすることができました。挨拶、言葉遣い、電話対応、マナーなどを全て研修で学んでから介護の現場に移るので、社会人として気を引き締めて働き始めることができたと思います。入社してすぐ施設に飛び込むわけではないので、そのあたりは安心してもらえたらと思います。
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