本日、ホットケーキ日和。
二、三か月に一度くらいでしょうか、ふと唐突に、ホットケーキが食べたくなる日があります。まさに今日だったのですけれど。
お店で食べる、ふわんふわんのパンケーキももちろん大好きなのですが、今日のような場合に私が食べたいと思うのは、ホットケーキミックスを使って簡単にできる、いわゆる家庭的なホットケーキ。
(「パンケーキ」と「ホットケーキ」、違いについての記事はあちこちで見かけますが、私は自分のイメージの違いによって呼び分けをしています。ざっくり言うなら、お店などで食べるおしゃれなものが前者、自宅で作って食べるのが後者。)
そんなわけで、今日はホットケーキを焼きました。冷凍庫にストックしてあるホットケーキミックスを使って。
粉の配合からこだわって理想のレシピを追求することへの憧れもあることはあるのですが、作りたい!と思った時にすぐ、そして間違いなく美味しく作れるホットケーキミックスの手軽さからは、なかなか抜け出せず……。そこで、代わりと言ってはなんですが、粉以外の材料を毎回少しずつ変えて楽しんでいます。
例えば、牛乳の代わりに豆乳を使ってみたり、材料を混ぜた後にスパイスを一振りしてみたり。今日は、牛乳の代わりにアーモンドミルクを使ってみました。表面の食感はさっくりしながら中身はしっとり焼けていて、牛乳で作ったものより少し素朴な印象でしたが、シンプルテイストが好みの私にはぴったりな感じ。家族にも好評でした、よかったよかった。これはリピート決定です。
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ところで、私はホットケーキを焼くときに必ず、かの有名な絵本「しろくまちゃんのほっとけーき」のことを思い出します。幼いころに何度も読んでもらっては、混ぜたり焼いたりの動作や音の表現の柔らかな豊かさにわくわくしたものです。
とくに、フライパンに流し込んだ生地が焼きあがる様子を見守るページがお気に入り。今日も私は、ぽたあん、と生地をフライパンに落とし、どろどろがぷつぷつしてきたら、心の中で「やけたかな?まあだまだ」と呟きながら焼け具合を確認し、ひっくり返してふくふくに焼けたら、ぽい!とお皿に乗せる、そんなイメージを無意識にくり返していました。絵本をご存知の方は、なんとなくわかっていただけるのではないでしょうか。
この過程を楽しむことも含めて、私はホットケーキを焼いて食べる幸せを、定期的に味わいたくなるのだと思います。
……じつはホットケーキに限らず、絵本の記憶を重ねながら料理やお菓子を作ったり食べたりするということを、私は度々したくなるのです。このことに関しては、もう少し別の角度からもお話したいので、また別の機会に。