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#37 手まり「8等分の麻の葉」の作り方
麻の葉模様
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この模様は、着物の柄や建具、その他
古い時代の日本人には、非常になじみ深い模様です。
なぜかと言うと、麻は丈夫で成長が速く4ヶ月で4mも伸びるため
子供がすくすく育つようにという願いを込めて
麻の葉模様の着物を着せました。
またこの模様には魔よけの意味があり
産着の模様として大切にされてきた模様です。
江戸時代には「貧乏人は麻を着ろ」
と言われたくらい、庶民に身近な植物でした。
しかし戦後、GHQの政策により
大麻取締法の為に、ご禁制品になりました。
今は許可を受けた農家さんが、栽培をしています。
神社のしめ縄なども、麻で作られているそうです。
(ご禁制品にされたため、全てが麻製かは不明です)
着物の模様としては馴染み深いのですが
その他にも、建具や寄木細工などにも使われています。
日本人にとって、非常に身近な模様の麻の葉です。
着物は布をたたみ、板ではさみ
折り目に染料を浸して、麻の葉模様を作ると聞きました。
現代では、プリントも多いです。
江戸小紋などは型染め(ステンシル)で作ります。
あの細かい模様なので、専用の和紙で型紙を作ると聞きますが
高齢化と原材料の製造さんが居なくなり・・・
という嘆きをかなり昔に聞きました。
こちらも安価な物は、プリントです。
コスモスの手まりと似てる
#34 のコスモスの手まりと非常に似ています。
コスモスでは周囲の枠を作り、それから花をかがっています。
この麻の葉模様は中心を作り、それから枠をかがります。
私がリアルでお教室を開いていたときは
季節によって、どちらか片方をレッスンし
もう1つは宿題にしていました。
コスモスとの、大きな違いは
周囲を平べったくかがるのが、コスモスで
三角形の中心を意識してかがるのが、麻の葉になります。
三角形の中心の出し方は
1つの角を選び、向かい合った辺を1/2し
角から辺に向かって線を引きます。
もう1つの角も同じようにし、交点が中心になります。
麻の葉模様をプレゼントしたい
出産のお祝いなどに、麻の葉模様はぴったりだと思います。
しかし、ちょっと華やかさに欠けるし
華やかな物は、腕がないのでまだ作れない。
そのような時は、
コスモスを代用というのも良いと思います。
刺し子糸や刺繍糸の中にも段染めの糸があります。
普段は、手まりに使いにくい糸ですが
麻の葉模様をかがるには、良いと思います。
麻の葉模様の作り方
地割は8等分の組み合わせです。
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読んでいただきありがとうございます。 作品を作るための勉強代などに充てさせていただきます。 今後ともよろしくお願いいたします。_(_^_)_