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N会議の話 後編

これは私が数年前(2018年夏)に見た夢のお話です。 #夢日記


腹痛


S美は夜中に腹痛で目が覚め、トイレに行きました。
時計を見ると深夜12時を少し過ぎた時間です。
おへその脇がどうも変な感じです。
ただ出る物が出てしまえばすっきりすると感じたので、1時間ほどトイレに座っていました。
ようやく出きったと感じ、痛みも治まったのでトイレから出ることが出来ました。

翌日H氏から電話が来ました。
「昨日何かありましたか?」
「夜中に腹痛で1時間ほどトイレにこもっていました」
「やはりそうでしたか。
先日の車の件と言い、昨日の事と言い命を狙ってきているので、こちらでも対策をすることにします。
何か変わったことがあったらすぐに連絡をください」

バイクの音


S美の息子がお盆で帰ってきていました。
息子が言うには夜中に家のすぐそばでバイクが大きな音をたてて走っているような感じだったと言います。
通常は近くの自動車専用道を走る音が聞こえることもありますが、音が移動するのが普通です。
ところがその時の音は、家の周りを走っているような感じがするものの、音が全く移動しなかったと言うのです。
そして音が上に上るようにすぅっと消えていったそうです。
これは偽物だなと感じたと言っていました。

このバイクの音を聞いたのは息子だけという不思議な現象でした。

高熱で倒れる


S美は猫に案内され老女の店に居ました。
老女に促されて水晶球を覗きます。

A美さんが仕事を終え車が来るのを待っていました。
不審な男が3人ほどA美さんに近づいてきます。
突然、その不審な男たちは地面に倒れました。
3人の男の仲間と思われる車がすぐに到着し、その男たちを車に乗せてどこかへ運んでいきます。

場面が変わりお寺の離れにあるお堂のような場所が見えました。
その建物の中では何人かの男たちが横たわっています。
皆口々に「熱い熱い」とうめき声をあげています。
次から次へと横たわっている男たちが増えていきます。
全部で40人ほどの男たちが横たわる結果になりました。

そのうち一人、また一人と青白い炎に包まれていきます。
最終的にお堂全てが青白い炎に包まれ、男たちもお堂も青白く燃えて消えました。

S美が顔をあげると老女が言います。
「これでほぼ全員のN会議の陰陽師が消えました。
S美さん、今日はもう帰りなさい」
老女にそう言われてS美は店を後にしました。

大開運の儀


S美の所にH氏から電話が来ました。
「今回いろいろありましたので、厄払いと大開運の儀を行っておいたほうが良いと阿闍梨さんが言っていました。
どうされますか?」
「そういう事でしたらお願いいたします」

「所定の時間に食事制限とかがありますけど大丈夫ですか?」
「具体的にどのような制限が入るのでしょうか?」
「朝9時から夕方6時まで精進料理を食べていただきます。
植物性の物は大丈夫ですが、お魚など動物性の物は避けていただきます」
「それでしたら問題はありません」
「では詳しい日程が決まりましたら連絡します」
「よろしくお願いします」

こうしてS美は勧められるままに儀式をお願いすることになりました。
正直言って、何がどう変わるのかはわからない状態でした。
経験がないと言うのもありますが、お祓いなど気休めと思っていた部分も大きいです。
そして所定の日を迎えました。

食事制限のほかには、ネットなどよそとのアクセス禁止もありました。
そしていつもと少し違う、少し長い1日が無事終わりました。
一晩寝て翌日以降に大きな変化を感じたのです。

物心ついたときから疲れるとすぐに背中の痛みが出て、いろいろときつかったのです。
長い間、そういうものだと思って生活してきました。
ところが、背中の痛みがほぼ完全に消えました。
その他にもいろいろ身体の不調があったのですが、それらもほぼ消えました。
あの不調や痛みが呪いによるものだったとは思いもしなかったのです。

これが長患いの平癒を頼んだのであれば納得もするのですが、やっていただいた内容は厄払いと大開運だったと言う事で、驚きと同時にちょっと考えてしまったS美でした。

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注意:この話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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てまり-ねこ
読んでいただきありがとうございます。 作品を作るための勉強代などに充てさせていただきます。 今後ともよろしくお願いいたします。_(_^_)_