#95 手まり「巻き鶴」の作り方
巻き鶴
古典模様の1つです。
祖母は鶴にせずに、4等分の地割(じわり)で束ね熨斗にしていました。
土台を全て模様の糸で覆ってしまうので、柳川流の方が好む模様の1つです。
データを探すのに苦労した模様
古典模様なので、私は幼い時から見てきた作品です。
しかし、いざ作ろうとすると、肝心な部分が曖昧で、記憶を頼りに作るのは厳しいでした。
そこで、手持ちの資料をひっくり返したのですが、欲しいと思う時にはなかなか見つけることが出来ません。
ようやく、ある人のコレクションをまとめた写真集の中から画像を見つけ出し、写真からコピーを作ることが出来ました。
糸を十分に用意してください
巻きかがりなので、多くの糸を必要とします。
私は、この巻き鶴を作る時は絹小町を使用しています。
3本どりで巻きます。
一番糸を多く使用する白の使用量は、60mのカードで3枚あれば足ります。
25番刺繍糸の時は白を5カセ、黒と緑を3カセ用意してください。
メーカー品の糸を使用するときは、糸が細いので各1予備に用意したほうが安心です。
私は赤道の部分をベージュの糸で巻きましたが、金や銀の糸を使用しても良いでしょう。
その場合は、青い鶴のように、青や白のラインの部分を金や銀の糸で巻いてください。
一部のテキストでは、黄色と赤のラインが入っていない物もあるようです。
この黄色と赤のラインで、鶴の頭を表しています。
鶴を表現するのに重要な部分と思いますので、入れてほしいと思います。
上下同時に巻く作品なので、赤道部分の糸の重なりが非常に多くなります。
針を折る危険が高くなりますので、事故の無いように注意して制作してください。
かたい針はペンチを使うと良いです。
「巻き鶴」の作り方
手まりのサイズは直径10cmです。
地割は4等分です。
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読んでいただきありがとうございます。 作品を作るための勉強代などに充てさせていただきます。 今後ともよろしくお願いいたします。_(_^_)_