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プロとアマチュア
お裁縫をして縫い賃を頂く
私は中学生ぐらいからお裁縫をしたり絵を模写したりして、いろいろな方からお小遣いを頂いていました。
高校を卒業し、和裁の専門学校へ行きました。
最初に行った学校は、全寮制4年間の学校でした。
この学校は教材を学校から貸していただき、縫い賃としてお小遣いが頂けました。
いろいろあり半年でこの全寮制の学校をやめて、翌年度からは実家から通える学校へ行きなおしました。
こちらの学校は教材は自分で準備するのですが、多くの方から教材を貸していただき、やはりお小遣いを頂いていました。
最初に行った全寮制の学校では、学校のパンフレットには商品を縫いますのでプロとしての自覚が生まれます。というような内容が書かれていました。
和裁の専門学校へ行く前から、知り合いや近所の方のお裁縫をお手伝いしていましたので、自分の物を縫う以外はいくらかの物を頂くのが当たり前になっていました。
私がプロを自覚したのは、実はずっと後になってからでした。
プロを意識した時
ネットで作品を販売し始めて何年か経過した時です。
ある方に次のように言われました。
1円でもお代を頂いたら、プロとしての自覚を持たなければいけない。
正直言いまして、私にとっては作品を作ったら自分用として作ったもの以外は販売するものと思っていた部分があります。
この頃は手まりを作る人になると決めていましたが、それ以前にも編み物やパッチワークなどをしていました。
自分では販売する気が無かったものでも、知り合いなどに
これいいね、○○円で譲って。
このように言われ、返事をする前に手の中にいくらかの物が入れられていたこともありました。
その後、特定商取引法などが定まり反復継続して販売活動を行う者は、住所等を明らかにしなければいけなくなり生業なのだと自覚するようになりました。
この頃ようやく私はプロを自覚するようになったのです。
アマチュアとプロとセミプロ
アマチュアはプロとは違うので、出来栄えと時間に関して甘くて良いと感じます。
下手でも許されますし、制作時間に関してもそれほど気にしなくて良いと感じます。
しかしプロというのは作業に対してお代を頂きます。
つまり作業の出来栄えと頂くお金のバランスを考えなければいけません。
1つの作品に対して、出来栄えはもちろんのこと納期も考える必要があります。
1円でもお代を頂いたらプロとしての自覚を・・・と言われますが実際問題、入門プロとプロ中のプロといると思います。
しいて言うならば、入門プロ、兼業プロ、専業プロと言えばわかりやすいと思います。
入門プロとはお代を頂くけれども、まだ定期的な売り上げのない人です。
兼業プロとは定期的な販売はあるけれども、生活費を稼ぐには至らない人です。
専業プロとはぎりぎり何とかその収入で食べていける人になります。
プロとしての自覚
以前 Twitter である絵師さんが言っておられました。
安易に安い代金で請け負ったりすると、○○さんはいくらで仕事をしてくれたのだけど。
このように言われてしまい、結果として生活が成り立たなくなる
と言うのを目にしました。
頂くべきものはしっかり頂くと言うのも、プロとしての自覚なのだと納得しました。
ある画家先生のお話
この先生は同級生のお父様でした。
私は先生の絵を買うほどのお金を持っていなかったのですが、自費出版された絵本を購入させていただきました。
原画展を行うと言うので見に行きました。
先生に交渉をしている方がいらっしゃいました。
絵の脇には販売価格が書いてありました。
その金額に対して、値引き交渉をしていたのです。
その時の先生のお答えは
私の絵は○○デパートの方が価格を決めてくださったのですけど
デパートの方に号○○円としてそれよりも安くしないでくださいと言われているから。
このようにお返事されていました。
傍でやりとりを聞きながら、いろいろな方がいらっしゃるなぁと思いながら眺めていました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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