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お稽古事、動物好きの方は動物好きの先生へ


#50代 #女性 #一人暮らし #お稽古の先生 #作業部屋の条件


ペットの飼い方と先生を選ぶ条件


作品制作系のお稽古をする時、動物好きの方は動物好きの先生に習ったほうが良いです。
そうそう。という方と、え?!そうなの?と思う方がいらっしゃるかと思います。
なぜ私がこの話をテーマにしたかと言いますと、先日ある方から1つの事例を聞いたからです。


あるお教室に通っていた方が先生に普段制作しているお部屋の写真を見せてくださいと言われたそうです。
その写真には、ペットの姿が写り込んでいて先生に言われたらしいです。
**を作るという事は深い精神性が必要で、こんな動物なんて不浄な物が居るお部屋では。
制作のためのお部屋はペットはもちろん、家族の方も立ち入り禁止にしないと。
かなり賛否両論あるお話かと思います。


このお話を聞いたとき、母を思い出しました。
母は動物が大っ嫌いです。
私はこの世の人たちを区分するなら、猫好き、犬好き、動物嫌いこの3種類に分かれると思うのです。
もちろん犬と猫と両方好きという方も居ます。
ただ動物嫌いの方とは本当に相いれない部分があります。


動物嫌いの方と相いれない部分とは、動物を不潔と決めつける言動です。
昔は猫も外出自由で買う家が一般的でした。
しかし近年、様々な理由で猫は完全室内飼いが当たり前の世の中になってきました。
その為、猫を飼うにあたりブラッシングやシャンプーが必要になってきます。
今飼っている猫はシャンプーをしたことが無いですが、ブラッシングは時々行います。


犬は私は好きではないのでよくわからない部分もあるのですが、やはり室内で飼うとなるとそれなりの手入れが必要です。
猫は飼っていて体臭が少ないですが、犬は猫に比べると体臭もきついですし皮脂の分泌も多いのでシャンプーも必要というイメージが強いです。
一緒に室内で住むには当然ながらそれなりのお手入れが必須になってきます。


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制作のためのお部屋の条件、ペットの場合


何を作るかによっていろいろな場面が想定されますが猫の場合、特別気を使うのはお迎えしてから1歳の誕生日までです。
この時期の猫は非常にやんちゃで本能むき出しの部分があります。
私は手まりを作っていますが、いくつかの作業をする場面では5歳の猫でも未だに注意しなければいけない時があります。


特に土台を作る時に糸巻に巻いた糸を手まりに巻きますが、糸巻が踊ります。
猫はこの糸巻に手を出したくて仕方がないです。
一応、駄目と言いますがあまりに困る時はケージに入ってもらいます。
部屋を立ち入り禁止にするのではなく、ケージに入ってもらいます。


猫からすればいつもは入れる部屋なのになぜ出されたのかがわからないからです。
ケージに入れてしまえば、仕方なくおとなしくしています。


もちろん部屋を立ち入り禁止にする事も不可能ではないです。
猫をお迎えした時にそういうルールにする事も可能です。
しかし完全に立ち入り禁止にすることは難しいです。


なぜなら現在の家に引っ越した時、この家の間取りは1部屋が完全に独立している作りでした。
私はその部屋を糸の保管部屋にし、猫立ち入り禁止エリアにしたのです。
今はまだ引っ越し荷物が片付かなく倉庫のような感じになっていますが、いずれお客様を通すお部屋にしようと考えています。


猫立ち入り禁止にした最大の理由が、台所から玄関につながるドアが猫にとっては外と同じ扱いになっています。
玄関を開け閉めする時に、猫が脱走する危険を考えて台所から出るドアの外へ行ってはいけないというルールにしました。
その結果、1部屋が猫立ち入り禁止エリアに自動的になったのです。


しかし猫にしてみれば、奥の部屋が非常に興味があって仕方が無いのです。
猫の精神年齢は、人間の3歳から5歳の子供と同じと言われています。
駄目と言われたらますますやってみたくなるのです。
入ってはいけない部屋だから入りたいのです。
何回か足元をすり抜け、奥の部屋へ入りその都度抱っこされ連れ戻されています。


私自身、これが奥の部屋だから抱いて連れ戻すことが出来ていますが、外だったら厳しいのでこれで良いと思っています。
こういう状況なので、新しい猫さんをお迎えする時に私の仕事部屋も猫立ち入り禁止にすることは不可能ではないです。
しかし現状、寝室を仕事部屋にしています。
仕事部屋を奥の部屋にすることは可能ですが、お客さん部屋で仕事をするという選択は私には無いです。


そして寝室に猫を入れない、これは非常に難しいです。
猫とよりよい関係を持ちたいと思うのであれば、寝室への猫の立ち入りは許可しておいたほうが問題が起きません。
もっとも猫をフリーにするのは限られた時間だけで、通常猫はケージの中という生活であれば違うかもしれません。
しかし私はそのような猫の飼い方を望まないのです。


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制作の部屋へ他者を入れない


これは相手によりけりです。
子供がまだ小さい場合、目の届く範囲のほうが安心です。
リビングの片隅がお母さんの仕事スペースになるかもしれません。


私としては仕事スペースに入れたくないものとして、ペットより人間のほうが問題でした。
これも全ての人が駄目という訳ではなく、その作業をするにあたり否定的な考えを持つ人を入れたくないになります。
実際、元夫が来るのは非常に不愉快でしたが息子は全く平気だったのです。
今は息子も大きくなりましたが、お子さんが小さいうちはどうしても傍にいる事が多いと思います。


日本の一般的な住宅事情を考えると、1部屋制作の為に家族も立ち入り禁止の部屋を作るというのは非常に難しいです。
お子さんが独立し子供部屋が開いたから、そこを仕事部屋にするというのは可能です。
しかし制作のための部屋を所定の段階で用意できる方は非常に少ないと思うのです。
その為、お部屋についていろいろ私は言うつもりがないです。


私は洋裁、和裁を学び編み物、パッチワークと経験した後、手まりを作るようになりました。
これがもし和裁のお仕事にしていたら、仕事部屋をペット立ち入り禁止にしたかもしれません。
しかし先輩和裁士さんが昔言っておられました。
お子さんがまだ小さかったようですが、子供は親の背中を見て育つと。
その為むやみに手を出すようなことは無いし、手を出さないように教育するのが親の仕事だと言っておられました。
その通りだと思います。


私が仕事部屋へ猫が入る事を許している理由の1つが、邪魔にならない、邪魔をしないからです。
後ろ1mの所でくつろいでいる猫を排除する理由が無いからです。
猫は手を出す前に、手を出したい物を狙います。
興味深そうにじっと見ています。
そうなったら次には手が出てきますので、手を出されては困る物であれば片付けるなり猫に退場願うなりすればよいのです。


もっとも飼い主が大切にしている物に手を出すことはしない場合が多いです。
ただし席を立つ場合はそれなりの対処が必要ですし、1歳未満の猫であれば駄目を教えなければいけません。
猫が同じエリアに居る事を否定的に言う人は、猫を知らないからだと思います。
ここまで書いてきて、家族さえも仕事部屋へ入れないほうが良いと言ったその先生は、お子さんがいらっしゃらないのでは?と思ってしまいました。


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理想的な仕事部屋


自分だけの家族が入って来ない仕事部屋をすぐに用意できる方は、なかなか少ないと思います。
しかしレッスンが進んでそれなりの作品を作るようになると、集中を妨げない部屋が欲しくなってきます。
この部分は否定しません。
ですが正直そこまでレッスンを続けられるかと言いますと、また別の問題になってきます。


これはお子さんの習い事でも同じと思います。
私は小学校入学の少し前から高校卒業時までピアノのレッスンに通っていました。
私の場合は小学校3年生ぐらいの時に、レッスンをやめたいと思いました。
その時に母に反対をされたのです。
やめたいと思った時に辞めずに続ける事に価値がある、このような事を言われました。


それから1年も経たないうちに、母の入院に伴い私も病院から学校へ通わなければならなくなります。
この時に母は、ピアノをやめても良いと言いました。
私としては母の言い分に納得できず、好きでないピアノを意地で続けたのです。
この選択が良かったのかどうかはわかりません。


しかし小学校卒業時に同じ先生の所で習っていた同級生は6人いました。
中学へ入学し1人2人とやめていきます。
そして高校卒業時に習っていたのは、音楽系の専門学校へ進んだ1人と私の2人だけでした。
私も高校卒業と同時にピアノのレッスンをやめ、その頃は少し弾いていたピアノも数年後には全く弾かなくなりました。


全てのお稽古事に言えると思います。
これは子供も大人も同じだと思います。
始めてみたけど、体験レッスンで終わる。
初級のレッスンはしたけどそこで終わる。
所定の所までは進んだけど、そこでやめてしまう。


全ての人が、何らかの形でプロになるとは限りません。
プロにはならなくても、趣味でもそれなりに続けるとは限らないのです。


続くかどうかわからない物に、専用の部屋を用意するのは難しいと思います。
またお部屋は本人がそれなりの情熱をもって、その事に取り組んでいれば結果として手に入ると思います。


ちなみにペット立ち入り禁止ですが、私が本当に集中しているときは傍にも寄ってきません。
所定のエリアに立ち入りしないというのは、動物の本能なのかもしれないです。
むしろ無神経な人間のほうが邪魔になる事が多いです。


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お掃除には気を使いましょう


わざわざ言うほどの事でもないかもしれません。
でも一応書いておきます。


もしあなたがどんなに犬や猫が好きだったとしても、誰かのお家へ行きそこでお茶が出されたとします。
そのカップのヘリや側面に動物の毛がついていたら嫌ですよね?
作品を作る時、同じくらい気を使ってください。


服についた毛がうっかり付いてしまうかもしれません。
そのような事が無いように気を使ってください。
手をこまめに洗ってください。
手についた汚れが、作品に移るかもしれません。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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てまり-ねこ
読んでいただきありがとうございます。 作品を作るための勉強代などに充てさせていただきます。 今後ともよろしくお願いいたします。_(_^_)_