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#181 手まり「三色の三菱合わせ」の作り方
手まり「三色の三菱合わせ」
手まりで菱模様、特に三菱模様はよく作られる模様になります。
この手まりはそのような模様の1つになります。
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なぜ菱模様や三菱模様が好まれたのか?
今でこそ様々な場面で使われるようになった手まりですが、古くはお雛様の飾り物に使われました。
お雛様のお供え物の1つに菱餅があります。
四角の模様はお米を計る升の象徴でした。
古い時代、たびたび飢饉が起き食糧難に見舞われました。
このことから食べるものに不自由しないようにという祈りを込めて、四角い模様が好まれていました。
初めてこの模様を見たとき、どうしても糸の運びが理解できなかったのです。
古いテキストの中から作り方を見つけましたが、最初は作るのが難しかったです。
待ち針は簡単に打つことが出来ましたが、そのあとの糸運びが難しかったです。
昔から作られていて現代も好まれる模様が何種類かあります。
しかし作り手の少ない模様もあります。
この模様も作る人が少ない模様に感じます。
おそらく糸運びの難しさが理由と思います。
最初の1段をすべて作ってしまえばあとは繰り返しになりますので、根気勝負の模様と言えます。
3色で作るのもよいですし、隣り合った辺がすべて違うように11色で作るのもよいです。
実際に11色のバージョンや別の色遣いのバージョンを作ってみました。
初めて作る方はこの3色バージョンが作りやすいので、チャレンジしてみてください。
11色バージョンや別の色遣いのバージョンも後ほど紹介する予定です。
「三色の三菱合わせ」の作り方
手まりのサイズは直径9cmです。
地割は8等分の組み合わせです。
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読んでいただきありがとうございます。 作品を作るための勉強代などに充てさせていただきます。 今後ともよろしくお願いいたします。_(_^_)_