#152 手まり「桔梗」の作り方
桔梗
手まりは飾る季節や色づかいで別の花に変化します。
この手まりも地域によってさまざまな呼び方をされていると思います。
私が見た本では、松山地方の物とされていて、絹糸で作ると書かれていました。
その本では絹手縫い糸2本どり、5段ごとに交互にかがるとありましたが、このかがり方は花弁が滑らかにならないので少し考えたほうが良いと思います。
加賀地方にもそっくりの模様が伝えられていますが、土台の色を縞にする場合が多いようです。
今回私は糸の使用量を確認するために、中国の25番刺繍糸で作っています。
地色と花の色に使う糸はそれぞれ2カセ用意してください。
先日ある場所で見たコメントで、総かがりの手まりは作るのが大変とありました。
わかります。私もまだ経験が浅かったころは、途中で投げ出したくなりました。
今は、物凄くワクワク楽しみになっています。
三角形や四角形、五角形を交互に重ね最後の1段をかがり終えたとき模様が完成する。
糸はすごく使いますが、出来上がりの喜びもひとしおです。
大変なのは当然と言えば当然です。
糸の使用量が段違いに多いので。
空間が多い作品は糸の使用量がそれほど多くないです。
しかし、手まりの表面を全て埋める模様は糸の使用量が多いのですから、かがる回数も絶対に多いはず。
さすがに計算する気はありません。
多分計算してかがる回数を知ったら、気が遠くなりそうです。
四角形だけで構成される作品と、五角形で構成される作品、五角形のほうが技術の正確さが求められるので難易度が高いと言われています。
その中でも、この桔梗は難易度が低い作品です。
初めて作った時、母の「四角形も五角形も同じだよ」と言った言葉に騙されて、意気揚々と作り始めた物の「なんて大変なのか、母の嘘つき!」と言いたかったのですが既に母は居なく。
それこそ何回かがるのか計算したら、数字の違いにびっくりしそうです。
具体的な数字を知ってしまうと、めげてしまうので絶対計算しません。(きっぱり)
「桔梗」の作り方
土台のサイズは直径10cmです。
地割は10等分の組み合わせです。
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読んでいただきありがとうございます。 作品を作るための勉強代などに充てさせていただきます。 今後ともよろしくお願いいたします。_(_^_)_