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#63 手まり「福俵」の作り方

#手まりの作り方 #お祝いの模様 #俵



入門編の卒業課題


私はこの福俵を
入門編の卒業課題として選びました。
3個組みで作る作品です。
土台を作った後、丁寧に糸を巻く必要があります。


この糸を巻く作業が
それなりに精神力を必要とします。
気分のむらがあると、糸もむらに巻けます。


精神状態を一定に保つように集中し
丁寧に糸を巻かなければいけません。
しかも、3個です!


飾った時の見ごたえを考えると
1個の俵のサイズが、もみ殻カップ2-3杯欲しいですが
製作する事を考えるとカップ1杯が良いです。


まず、カップ1杯で作ってみて
手順等が理解できてから
大きめの物にチャレンジする事をお勧めします。


最近では作る方が減った福俵


手まりの手法で福俵を作る方を
ほとんど見なくなりました。
土台作りをしなくなったと同時に
すたれたようです。
非常に残念に思います。


お米屋さん系の方の間では
まだ新しい物を見かけるので
作る方もいらっしゃるようです。


縮緬の布で作る方は
布細工がブームになったのをきっかけに
作る方が居るようです。


ただ、布細工の方たちはサイズの問題もあって
俵の糸を十字にかけるだけで終わるようです。

画像1
画像2


星のような模様を、
母は「だんだらぼっち」と呼んでいました。
検索したところ、該当する言葉が見つからなかったので
方言のようです。


ちなみに母の実家は佐渡ですが
この呼び方が、佐渡の物なのか?
それとも、実家近辺だけなのかは不明です。


福俵は材料集めが大変


母も祖母も、俵作りについては
材料がようけ(たくさん)必要だから。
といつも言っていました。


母や祖母はリリアンをほどいて使用していたので
同じ色を大量に用意するのは難しかったようです。


また、俵を縛る糸や、3個まとめて縛る糸などは
糸という枠組みを考えずに
使えそうな物を探すことをお勧めします。


極端な言い方をすれば、紐でも十分可能です。
カップ2-3杯で作った俵は
金色の梱包用紐で、縛っても良いです。
カップ1杯は200㏄です。


参考サイズと糸の使用量


「福俵」を作るのに参考サイズを以下に書きます。
これは籾殻を中身に使用したときのサイズです。
サイズは俵1個のサイズになります。


カップ1杯  直径5cm  長さ9.5cm
カップ2杯  直径7cm  長さ9cm
カップ3杯  直径7cm  長さ10.5cm


次に糸の使用量です。
洋裁用仕付け糸(いろも)の使用量
カップ1杯  3個で2/3カセ
カップ2杯  1個、1/2カセ 3個1.5カセ
カップ3杯  1個、2/3カセ  3個2カセ


表面を巻く糸は、25番刺繍糸を使用する時(3個で)
メーカー品の場合です。
中国メーカーの糸は太いので少し量を減らしても良いかもしれません。

カップ1杯  5カセ
カップ2杯  8カセ
カップ3杯  10カセ


表面を巻く糸、絹小町を使用する場合(1カード3本取り20mを使用)

カップ1杯  1個に対して、1カードでは少し不足。3個で4カード
カップ2杯  3個で6カード
カップ3杯  3個で8カード


俵の表面に巻く糸ですが、
カップ1杯の材料で作ってみて、
その材料の1.5倍の使用量が
カップ2杯で作ったときに必要な材料になります。


カップ3杯で作る場合は、
カップ1杯で作った時の2倍の材料が必要になります。


また俵の表面を縛る糸は3個分で15m必要でした。
今回2本取りで作っていますので
30m必要になります。(カップ1杯のサイズ)
このサイズであれば、絹穴糸の2本どりでも良いでしょう。
25番刺繍糸をほどかずに、そのまま使うのも良いです。


もみ殻はアレルギーの関係で使えない方も居るようです。
その為、キルト綿を使用したバージョンも用意しました。
キルト綿のバージョンは、もみ殻カップ1杯相当で作っています。


土台にキルト綿を使用した結果
厚さ3mmの物を使用した場合
幅1mで長さは約60cm必要になります。

長い糸を連続して巻く時の糸の扱いについては、以下の記事を読んでください。



福俵の作り方

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