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【展覧会】坂本龍一|音を視る 時を聴く に行ってきた。
東京都現代美術館で開催中の坂本龍一の展覧会に行ってきた。
この展覧会、かなりの混雑状況で、待ち時間や人混みに注意という情報が多く流れていたので、かなりドキドキしながら向かった。土曜日だったが、思いの外スムーズに(人はやはり多かったので快適とは言えなかったが…)展示を楽しむことができた。待ち時間は30分と掲載されていたが、20分ほどで入れた。
展示数12点で、一つ一つ体験型でじっくり楽しむことができたので、気づけば3時間ほど滞在していた。
個人的には以下の3つが特に印象に残っている。
TIME TIME
映像、音楽、朗読を組み合わせた展示。
3つに分かれた巨大なディスプレイの足元には水がひかれていて、映像の映り込みが水面のようで美しかった。
朗読は、夏目漱石の「夢十夜」の中の一夜。初めは、長い長い話を音楽・映像と共に聞かされている感覚だったのだが、最後のオチで一瞬にして驚きと共に現実に引き戻された。幻想的な作品を空間ごと味わうことができた。
「夢十夜」、帰宅途中に購入した。
async-volume
坂本龍一が生前過ごした場所の映像が多数、音と共に展示されている。
iphoneやipadが何台も設置されているので、真っ暗な部屋の中で、小さな小さな綺麗な映像がチラチラと音と共に照らされていて可愛らしい。
大きな驚きはなかったのだが、どの場所もどこか自然と暖かさを感じられるような映像と音で、こじんまりとしたものが好きな私は今回の展示の中では一番好みだった。
Music Plays Images X Images Play Music
他の多くの人が感想を書いているように、一番驚いた作品がこれで、
ホログラムで本人のピアノ演奏を聴いているかのような体験ができる。
前の記事で書いている、アニメ サイコパスを最近見ていて、ホログラムが身近になった社会を描いているのもあり、まず最初に怖さを感じた。
また、ホログラム演出に関して、ご本人の同意はあったのかというところが気になって仕方がなかったのだが、この展示自体、ご本人が遺した展覧会構想を軸にされているとのことなので、気にするまでもないのかもしれない。という感じで、この作品にはかなりハラハラ?としてしまったのだが、演出は美しく、聴き入ってしまって、終わった頃には思わず拍手していたし、涙が出そうになった。
以上の3点、個人的に印象的に残った作品をピックアップして感想を書いたが、他9点の作品もどれも見応えがあって面白かった。
様々な人とのコラボレーション展示となっており、多様な角度から楽しめることも多くの人を惹きつけている要因の一つであろう。
こういった展示が安価に気軽に見れる現代のありがたみを感じた。
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私のお気に入りのカラーの水槽