高校日本史 鎖国から開国へ
「社会人のための高校日本史」は、高校の日本史をベースにして高齢者大学の日本史講座向けに作り直した動画です。このシリーズは、江戸時代後半、諸外国船の接近から開国への動きを時系列にしています。
1787年、松平定信による寛政の改革が始まった。世界を見ると、定信の同世代は、ルイ16世、エカチェリーナ2世、乾隆帝、ワシントン。欧州はフランス革命、米国は立憲主義が始まる。ロシアのエカチェリーナ2世は日本にラクスマンを派遣、定信は津軽海峡での防衛を模索した。
天保の改革はアヘン戦争の衝撃に対して幕府が対応した最初の動きである。打ち払い令は薪水給与令に改められ、砲術や軍艦の強化が唱えられた。水野忠邦は江戸・大坂周辺を上知しようとするが、諸大名の反発を招いて失脚する。外国船が出没するなか、鎖国か開国かの判断は阿部正弘に委ねられた。