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kei02
最後まで走れた
小学校時代の思い出のひとつ。
体育の時間、『200メートルの校庭を5周走る』という4年生の課題がありました。私は子供の頃からのぜん息持ちで、『絶対、無理』と思っていました。
先生も「無理しなくていいよ」と言ってくれていました。
だけど、その日の私は走ることに前向きで、挑戦したんです。
1周目、なんとかいけました。
でも、2週目から、ぜん息特有のゼーゼーが始まりました。息を吸う時、息をはく時、自分なりに意識して、走っていました。相変わらずゼーゼーは続くけど、苦しいけど、走りました。
自分で始めたことを終わらせたく無かったんです。3週目、4週目、ゼーゼーが楽になって来ました。その分、足が思うように動かず、時々、止まり、また走るようにしました。せっかくゼーゼーが楽になって来たんだから、まだ終われないという気持ちでした。そして、5週目のラスト一周、ふらふらになって走り、どうにかゴールすることが出来ました。
走ることが出来た喜びは、私にとって大きな喜びでした。
「やれば出来るの?」
その時、そう思いました。体育の時間が終わる頃にはケロッとしていた私。やり切った事が事実として残りました。
今はとても出来ません。子どもだったから、出来たのかもしれない。私の挑戦してよかったことです。
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