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kaikazayama
感情の濃度
#青ブラ文学部
恋が始まる時は、いつだって突然。
薫の場合、『良くない』印象を持った人が、いつのまにか恋に変わることが何度かあるという。
「まさか、この人と私が」ということがあったのだ。
例えば、嫌いな人を好きになるのは
経験上、なんとなくわかる。
「嫌、すごく嫌は、それだけ濃度が濃いということ」濃度が濃いのは要注意。そして、薫、危ないヤツ。
例えば、職場恋愛は、他の人に分からないように気をつける必要がある。少しでも、ふたりで話す時間が無い方が好ましい。
なぜなら他に知れたら面倒になるからだ。
それでも人間だから『素の自分』が出てしまう。
「あのふたり、怪しいね」が
密かに広まっていく。
そして、課長に呼ばれて聞かれる。
「はい、付き合ってます」
言う羽目になる。
この時に女の方が会社を辞めればいい。
だけど、すでに感情の濃度は、上がっているから辞めることは、出来ない。【一緒にいたい】が、濃度を上げる。
そして、結婚。
結婚をすると感情の濃度は、違った形で濃くなる。
いわゆる『新婚』時。
感情の濃度は、MAXだろう。
子どもを授かり産むと、夫への愛情は、子どもへと向かう。
かわいい我が子は、離したくない私の子、夫への感情濃度は、薄くなる。
子どもが成長して自活するようになると、また感情の濃度は、違ってくる。
夫とふたりの生活になる。
互いに年を重ねて来たふたりに穏やかな日々が待っていて欲しいと思うようになる。
感情の濃度は、その時々の心の温度計なのかもしれない。
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