可愛い子には変化《へんげ》をさせよ
妻「あなた、知ってる?今ね、インスタでは、自分の子どもを着飾って変化させるのがバズってるのよ。家のみーちゃんもやってみましょうよ」
夫「そうなのか。どれどれ」
と言ってスマホを取り眺めてみた。
夫「ほお〜すごいなぁ。皆んな、可愛いく着飾っているんだなぁ」
妻「ね、家のみーちゃんだったら、もっと可愛い子になるわよ」
と言った妻は、みーちゃんをどう変化させようかと考えていた。
『まずは、猫さんよね、それから、カピバラ、チワワなんてどうかしら?あー、夢が膨らむわー』
夫は、そんな妻に、
「おいおい、そんなに変化させようというのか?フリル付きの洋服や、リカちゃん人形のような感じでは無いのか?」
妻は「先を行かなきゃ!バズるには、先を見据えないとダメよ〜」
と言って、猫の着ぐるみや、カピバラ、チワワなどの服を手慣れた感じで作っていく。
「お裁縫、習ってて良かった」
そして、いざ、その時
「みーちゃん、おいで」と言うと
ブヒブヒと現れたのは子豚だった。
ブタは猫になり、カピバラになり、チワワに変化していった。
「はぁ、何を着てもかわいいわね、
家のみーちゃん」
「ブヒブヒ」
されるがままの子豚であったブヒ。