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『エッセイ』新聞の1日

新聞といえば、どこのお宅でも購読しているだろうと思っていました。
たまたま、朝の新聞配達に出くわしました。
「朝も早よからご苦労さまです」
と思いながら見ていると、スルーするお宅が多いんです。
「新聞とってないのかな?」
と少し驚きました。

新聞代も値上がりはしているので、
テレビでニュースを見ればいいとか
ネットで情報は集まるからとか
考えられることはたくさんあります。

でも、私は活字離れが怖くて
新聞を読んでいます。
亡き義父は、自分の基準で新聞の記事を切り取りスクラップブックに貼っていました。
そこまではいかないけど、新聞からの情報は、まして地方紙ならば、
地域の事が分かり、イベントを知ったり、祭りを知ったり、新聞に挟まれているチラシからもスーパーの安売りや献立のヒントやら、教えてもらっています。

古くなった新聞は、資源ごみの日に出していますが、湿気防止に箪笥の底に敷いてもいます。それから靴の中に入れることも。

それでも溜まってしまった時は
「ちり紙交換車」に持っていってもらうこともあります。交換で貰えるのは、トイレットペーパー1個や2個だけど
家の中がスッキリするのでありがたいです。

たまに、箪笥の中の新聞を交換しようと古い新聞を出してみたら、
「へぇ、こんな記事が!」という時もあったりするので楽しいです。

子どもが、幼い時は新聞は、細く丸めて刀変わりでチャンバラごっこして遊んでました。ビリビリに破いたり、ぼろぼろになった新聞を丸くしてテープを貼るとボールに。
家の中で遊んでました。

こう書いていると新聞は、身近な存在です。
今は新聞を広げると、猫が上に上がって退かないんです。
「ここ、わたしの場所だから」そう言いたいような目をしながら。
その度、抱っこして退けるのに懲りずにまた...。イタチごっこだー。

いちばん最後に新聞を手に取るのは夫。夕飯後、眺めているんだけど、
折り目に沿って、ということを考えないもんだから、ぐしゃぐしゃになってしまって、また、きれいにたたむのは私。
「仕事ふやすな」と思いながら、たたんで新聞入れに落ち着かせます。
新聞の1日でした。

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