われらの再出発〜失業サラリーマンたちの6か月
1997年放送
『時をかけるテレビ』を見ました。
定年前にリストラされた人、倒産で仕事を無くした人たちが
『職業訓練校』で半年間学ぶ姿を描いた番組。ほとんどが55才。彼等が入学したのは「ビル管理科」
半年、勉強して目標は、国家資格の2級ボイラー技士試験です。
それぞれ、まだ家にいるわけにはいかない年齢の人たち。家のローンやら、子どもの高校受験を控えた人たちが、資格を取り、就職しなければならない生活者だから、
皆、必死です。模擬試験を受けつつ、本番の試験を受けるには、ただ勉強あるのみ。
最初は、これまで自分のして来た仕事と比べて『自分には出来ないんじゃないか』と思う人が多いです。前の仕事に未練を残す人もいます。
でも、勉強に向かううち、実技実習をするうちに、皆、変わっていきます。その姿に、『頑張って』と言いたくなりました。
そして、国家資格受験の日、
1人を残し合格、不合格した人も2度目の試験で合格します。
その後、それぞれがしなければいけないことは就職です。
履歴書を書き、面接へ向かわなければなりません。
『採用』の連絡が来た時、、家族が喜ぶ姿は本音だと思うけど、収入源が出来て良かった、ということだと思います。
『お父さんが働いている』
という姿は家にいる者として、感謝しかありません。
定年になるまで、頑張れ、再就職サラリーマン。
ゲストは監督の山田洋次さんでした。当時この番組を見て『学校Ⅲ』という映画を作ったそうです。
最後に「男はつらいよ」の寅さんの言葉を使って番組は、終わりました。
寅さんの住む隣に印刷工場がありました。
そこで働く人たちに向かって
「労働者諸君、元気に働いているかい」
と、寅さんには尊敬の念を持って
言わせていたとの事。
久しぶりに良いドキュメンタリーを見ました。