11日🌕山のお化け ハロウィンノベルパーティー2024
ボクは一人で小高い山にやって来た。
天気が良く山頂で星の写真を
撮りたかったボクは、夜が来るのを待ち昼寝をした。
夜になると
空は星でいっぱいになり
とてもキレイだった。
カメラを空に向けると
余計、キレイに見えた。
其処に話を掛けて来たモノがいた。
「写真を撮るのが好きなのかい」
「はい」と答えると
「俺のことも撮ってくれよ」
と言って来た。
「いいよ」
と言って彼にカメラを向けると
何も映らない。
「何も映らないんだけど」
「そうか、やっぱり俺はお化けだったんだ」
と言った。
「もうずっと此処に居るんだ。他に行ったことが無いから、此処のことしか知らない。お前は他を知ってるのか?」
と聞かれたから 写真を見せてあげた。
「うわー、こんなところがあるのか。楽しそうだなぁ」
「行ってみたらいいよ」と、ボクは答えた。
すると
「俺は此処から動けないんだ。山のお化けだからな。此処に居るんだ」
「じゃあ、時々来て、写真を見せてあげるよ」と言うと、山のお化けは、喜んでいる。
「待ってるよ。お前のこと」
と言った。
ボクと山のお化けは友だちになった。
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