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【随筆】点訳と友

 毎日、午後になると思い出す事があります。
それは『悔やんでいること』です。

 ふたつあります。

 ひとつめは、点訳をやめたこと。
点訳って分かりますか?普通の小説やコラム、ラノベなど、文庫本を一冊丸ごと点字にしたものです。点訳本といいます。目の不自由な方のために『点訳』は、行われます。私は、うつ病が落ち着き、『やってみたい』という思いで、2年間pcソフトを使い学習した後、3年間、点訳を行なっていました。
 けれど、目が悪くなり、文字を見ることさえ、霞んでしまい、やめてしまいました。3年間しか出来なかった事を、何故か、毎日、午後になるとポッと思い出し『悔やみ』ます。

まるで、頭の中の細胞が、

「ねえ、そろそろ時間だよ。アレ、思い出させないと」
「え~、またぁ。本人、嫌がってるし・・・」
「だって、時間だから」

こんな風に細胞同士が話しあって、思いださせているみたいに。

 私は3年間も出来た。続けて出来た。頑張ったんだ。そう思うことが出来ればいいのに、毎日、思い出し「う~う~・・・」です。
負の思考は何も産まないと、分かっているのに…

 書いたら変わるだろうか。そういう思いを抱いて書いてみました。


 もうひとつは、友だちと連絡が途絶えてしまった事です。
mixiの時に出会い、とても仲良くなり、私にとっては親友でした。
私がうつ病になり、受け応えが減っていき、
年に一度の年賀状も、途絶えてしまい、LINEにアカウントはあるものの、アイコンがずっとそのままで・・・・。
 そんな状況で、自分から連絡を取る、という勇気は、私にはありませんでした。
 彼女は、どうしているんだろう。元気でいるだろうか。いや、元気でいて欲しい、ずっと、思ってます。

 毎日、午後になると思い出すこと、ふたつ。

 悔やんでも仕方ないのに忘れられないから、毎日、思い出しています。

 『悔やみ』に縛られている自分、
情けなさでいっぱいです。

 うまくいかないことがあるのも人生。
 割り切れない思いがあることも人生。

 そう、人生なんですよね。これが私の人生。


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てみ
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