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ときめきビザ/毎週ショートショートnote
ララは、夢見ていた海外の有名大学に留学するため「特別なビザ」が必要だった。
そのビザは、ただの書類手続きだけではなく、心がときめく何かを見つけた人にのみ発行されるという特殊なもの。
ララは毎日、その「ときめき」を探すべく、街を歩き回り、さまざまな出会いや体験を重ねる。
しかし、ビザの条件を満たすほどの強い感動や心のときめきが見つからず、次第に焦り始める。
ある日、ララは偶然カフェで出会った青年と話す機会があった。
二人はお互いの夢や悩みを語り合い、気がつくと長時間話し込んでいた。
彼との出会いが特別なものだと感じたララは
「もしかしてこれがときめき?」
と思い、ついにビザを申請しようとする。
しかし、ビザセンターで出された最終質問にララは戸惑う。
「このときめきは、相手に依存しているものではないか?」
彼への思いが本当のときめきではなく、自分が焦っていたから感じた一時的なものだと気づく。
結局、ララはビザを申請せず、彼とは別々の道を歩む決意をする。
そして、ララは、『留学すること』がときめきではないかと思い、
「頑張る思い」と、
「これからの出会い」がときめきだと思うようになり、ビザを申請し、
無事、発行された。
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