10日🌕人型お化け ハロウィンノベルパーティー2024

ボクは、期待して待っていたんだ。
今日は、一日
人型お化けと一緒に過ごすことが出来る。
ボクは、女の子のお化けを希望した。
人型お化け紹介所に行くと
ボクは遅かったのか、たいていの
お化けがいなかった。

「あの女の子を希望したんですが」

「あれが残っている子だよ」

顔が好みでは無かったボクは　
諦めようと外に出ようとしたら　

「ちょっと待ちな。この子はどう？」

と言われたお化けは、美少年だった。
ボクは、その子と一緒に過ごすことにした。

「ねぇ、手を繋ごう」

お化けの手はほんのり冷たい。

「なぜお化けになったの」

「お父さんに殺されたんだ」

「そうか、かわいそうに」

「そんなこと言ったらダメだよ、きみに取り憑いてしまうから」

「それは困るよ」

「じゃあ、ボクについて来て」

ボクは美少年のお化けの後を付いて行った。

ある一軒家に着いた。

「ボクが、これからすること
黙って見てて」

と言うと

部屋に入って、寝ている男の胸に剣を突き立てた。

「ヒッ！」おもわず声が出てしまった。

「お父さんを殺したんだよ。ようやく敵討ちが出来たよ」

「きみはこれからどうするの？」

「きっとお化けじゃなくなる。地獄に行くかも」

「そんな.....。きみは敵討ちをしたんだろう。だったら」

と言った途端、美少年は、大きな鎌を持つ黒い男達に連れて行かれた。そして、

「きみは帰りなさい。きみは何も見ていないね」

と言われたので思わずコクッと
頷いた。

あっけなく人型お化けとは、お別れした。

そしてボクは家に帰った