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あれから10年も

うつ病発症から10年もすぎた。早いなぁと思う。
この10年、ほとんどを家で過ごし、外に出るのは、買い物と散歩だけ。
誰かと会って話すことも無かった。
出来なかったからだ。

主人とカラオケに行ったことはある。

大きなショッピングモールにも行けたけど、人混みの中を歩くのはつらかったので、ベンチに座って人の流れを見ていた。欲しいものもあまり無く、早く帰りたい気持ちの方が先立った。

家でのんびり過ごすことが一番良かった。大好きだった読書もなかなか進まない。でも、遠くに住む息子たちに会えるのは嬉しかった。元気でいる息子たちの顔を見て笑っていられるのは楽しい時間だ。でも、そんな時間は、すぐに終わってしまう。皆、それぞれの仕事があり生活がある。「元気で」と見送っていた。
点訳奉仕のための勉強をしたが、長く続けたいと思っていたのに、小さい字が見えにくく、断念してしまった。私より年上の方がたくさんいるのに続けられなかった。

だけど、今は違う。noteを始めてから、いろんな方の記事を読ませていただき、私は変わったと思う。
自分でも書いてみると楽しい。
「私は文章を書くことが好きだった」と思い出させてくれた。
それからは、前向きな気持ちになれるようになった。自分の思いを言葉にすることは難しいけど挑戦することは楽しいのだ。
創作も書いてみた。現実とのギャップが見え隠れして、今、壁にぶつかっているけど、それだって、文章で超えてやると言う思いがある。
noteには、本当にいろんな方がいて知らなかった世界を知ることが出来る。記事を読ませていただいてありがとうという気持ちになれる。

あれから10年の後半は、良い感じに充実していると思う。時に落ちることもあるけど、上がって来れる。
今は「薬を減らしたい」ことに気持ちは向かっている。
なかなか「分かりました」と言ってくれない先生なのだ。もう少し様子を見たいということなのだろうとは、理解出来るから、私は焦らない。お任せしている。薬が減ったら報告したい。



#青ブラ文学部 のお題「あれから10年も」でエッセイを書きました。


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てみ
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