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下剋上/ボケ学会


ボス「この辺りに、新入りはいるのか?もし、いるなら挨拶しに来いと言ってくれ」


中ボス「へい、わかりやした、ボス」


野良1「新入り?あーいますにゃ。昨日、ケンカ売って来ましたにゃ。威嚇したら逃げていきましたにゃ」


中ボス「おい、お前!語尾ににゃを付けるのはやめろ。ボスが嫌がるんだよ」

野良1「はい、オーケーです」 


野良2「めんどくせえな、中ボスのヤツ、ボスの機嫌ばかり、とってるにゃ」


野良1「まあな、ヤツは気が小さいにゃ」



野良2「俺たちでヤツをやっちまうか?俺とお前となら、やっつけられるかもしれねーにゃ」


野良1「もう少し仲間を増やしたいにゃ。中ボスを嫌がってるヤツに話してみるにゃ」


そうして、野良たちは1匹ずつ声を掛けて回った。

そしたら、ほとんどの野良が中ボスにいじめられていることがわかった。


野良3「わたしも仲間に入れてにゃ
あいつ、しつこいから嫌いなのにゃ」


野良1「あ、姉さんもそんなことが。話をしてみると、ほとんどのメスがいやらしいことを言われるにゃと言ってましたにゃ」


野良3「それならオンナだけで、あいつにやり返してみたいにゃ」


野良4、野良5「うちらも手伝うにゃ」

野良3「ありがとにゃ。それじゃ行くにゃ」


と言い、メスたち3匹は、中ボスの近くに寄り添い、甘えた素振りを見せた。


中ボス「なんだ、お前たち、やっと俺の思いに答えてくれるのか」


中ボスは、すでにメロメロだ。

その場所は、木の上だ。中ボスは、高い木から降りられない事を知っているメスたちの策に見事にハマった。 


一番上まで来た時、中ボスは、焦った。


中ボス「こら、俺は降りられないんだ、お前たち、助けてくれよ」

メスたちは木の上から、素早く降りて


野良3「あら、ずっとそこに居たらいいわよ。気が向いたら行ってあげるわ」


中ボス「ほんとか!待ってるぞ」

と、にやけていた。


ボス「おい、中ボスは何処だ。おい!」


返事は無い。


そして、そこにいた、すべての者たちが、一斉にボスに対して威嚇するのだった。


ボス「お前ら、俺はボスだぞ。威嚇なんて、するんじゃ........」


ボスは、異様な空気に怯えてしまい
逃げていった。


野良たち「やったぞーボスをやっつけた」


野良たちは喜んでた。

これが下剋上というものか。

その後、野良たちは仲良く場所を分け合って暮らしていくのだった。

人間たちが来た時は、進んで甘えたり抱っこされたり、其処に来た医師により不妊、去勢もされた。

ボスは、ボスでなくなり、みんなと仲間となり、新人にも優しく接するようになった。


中ボスには、木から降りる方法を教える者がいて、やっと地上に着くことが出来た。これまでのことを謝り、他の野良たちと仲良くしていこうと思った。



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