砥石(といし)
てるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンへようこそ!Vol,15
2022年5月1日号
こんにちは。
てるる詩の木(うたのき)工房、高良のり子です。
今日は旧暦4月1日、新月・日食です。
ケルトの暦では5月1日はハロウィンから始まった「闇の半年」が終わり、
太陽の光が強くなり草木や動物たちも成長する「光の半年」の始まり、
とされているそうです。
工房ではあやはべる39弦の制作の真っ最中。
先行予約されている皆様どうぞ今しばらくお待ちください。
今回は「砥石」についてです。
よく「木が好きで木工を始めた」という話を聞きますが、
夫の場合木も好きですが、同じくらい刃物が大好きです。
鍛冶屋も大好きで時々刃物も打っています。
というのも制作していると、
どうしても既製品の刃物では作れない、
ここにはこういう形のもの、と浮かんでくるからだそうです。
火を燃やして刃物を打っている様子は実に楽しそうです。
刃物と切っても切り離せないのが”研ぎ”です。
「研ぎは作る心」なのだそうです。
岐阜県にある手加工ギターメーカーへ就職したのが
夫の木工の始まりでした。
そこでは毎日仕事が終わると
夜の10時までひたすら研ぎをしていたそうです。
時には研いでいる側から水が凍るような寒い日も毎日。
刃物大好きの夫ですが、
「刃物は作ることができるけれど
天然の砥石は現在掘り出されたものしかない」と思い、
よい天然砥石を探そうと思い、
当時(45年前)で10万円する砥石を購入したそうです。
でも自分に砥石を見る目があるだろうか、、、
と心配になり先輩に聞いたところ
「そりゃあ床屋さんがええ。床屋さんは人様の顔に当てる剃刀を研いでるから
砥石のことはようわかるわ。」。
そこで近所の床屋さんに持って行ってみてもらうと
床屋さんはおばあちゃんを呼んで
「おばあちゃん、○○さん(ギター工場)のとこの若い兄さんが
えらい砥石持ってきたわ」
見たおばあちゃんは
「こりゃああんた返した方がええ。」と一言。
ひょっとして騙されて高いのを買わされたのでは?
とよぎる不安におばあちゃんは
「これはあんたにはもったいない!」と続けました。
そこで夫は必ずこの砥石に見合うような木工家になる!と
おばあちゃんに宣言したそうです。
今も大活躍中のこの砥石。
喜んでくれているでしょうか。
竪琴制作中は、この砥石に何度もお世話になっています。
*今回もてるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンを
ご購読いただきありがとうございます。
今日も良い日となりますように。
私たちは沖縄県うるま市で、 楽器を制作する工房です。
2002年より、 厳選した沖縄の木を用い、
手加工で竪琴・ライアーをはじめ
心を込めた手作りの楽器をお届けしています。
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編集後記 ゴールデンウイークとなりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。沖縄は「うりずん若夏」の季節。心なしか少しずつ活気が戻ってきたような気がします。美しく調和する自然のように平和な世の中になることを願うばかりです。 のり子