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高良家のハーブ(その1)

てるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンへようこそ!Vol,28
2023年5月20日号

ディルの花。相似象の形が美しい。

こんにちは。
てるる詩の木(うたのき)工房、高良のり子です。

今日は旧暦4月1日、新月です。
沖縄は一足早く梅雨入りいたしました。


今回は「高良家のハーブ(その1)」です。


私たちの工房があるうるま市は、
街から少し離れた静かな場所です。
工房のそばの畑では、
季節のやさいとハーブを植えています。
今日はその中から「ディル」をご紹介します。

20数年前のある時、
ホームセンターの園芸コーナーでハーブの苗を見ていると、
アメリカ人の女性が
「これはディルですか?フェンネルですか?」と聞いてきました。
フェンネルだと答えるとちょっと残念そうに立ち去っていきました。
フェンネルとそっくりなのに、
そんなに香りが違うのかな?
そう思って植えたのが最初です。

フェンネルがアニス系の甘いお菓子のような香り。
対してディルはきりっとして料理にとてもよく合います。

芽の出始め、間引きを兼ねて収穫した
銀色がかった繊細な葉は、
オムレツに刻んでそっと振りかけると香りが立ちます。
マリネやカルパッチョにもおいしい!
サーモンとの相性は他のハーブで代用ができないほど
よく合います。
北欧でもこの組み合わせはよく使うそうで、
あの時の女性は、ひょっとして北欧系の方だったかもしれません。

ディルの青い種は
ピクルスの香りづけにも欠かせません。
輝幸が子どものころ近所に住む
同じ年頃のアメリカ人の友達が
「ランチ、ランチ」と誘ってくれて
ピクルスのはさまったサンドイッチをごちそうしてくれたそうです。
ずっとその味の正体がわからなかったけれど
自分たちでピクルスを作って
あの香りがディルだとわかって嬉しそうでした。

リンゴ酢に漬けてディルビネガーを作ると
サラダやマリネに一年中使うことができます。
マッシュポテトにクリームチーズ、ディルビネガー、葉を入れると
いろいろな料理の付け合わせにできます。
また鶏肉をニンニクと塩コショウ、ディルビネガーで
漬けこんでから焼くと、これもおいしいです。
酸味は焼くと飛ぶので酸っぱくはなりません。

最後に、この種を集めて乾かしたものは
クレオパトラが枕に入れて愛用していたそうです。
安眠効果があるらしく、
いつか作りたいと種を集めていますが
もう少し時間がかかりそうです。


*今回もてるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンを
 ご購読いただきありがとうございます。
 今日も良い日となりますように。


私たちは沖縄県うるま市で、 楽器を制作する工房です。
2002年より、 厳選した沖縄の木を用い、
手加工で竪琴・ライアーをはじめ
心を込めた手作りの楽器をお届けしています。

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編集後記
スタッフに岸本君を迎えて一か月がたちました。
一緒に作りはじめたあやはべる9弦(伊集)がこの新月に
完成いたしました。
粒ぞろいのとても良い楽器となり喜んでおります。
ご注文いただいた皆様、お届けまでどうぞお待ちください。
(のり子)

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