日記(ハムスター)

・腕に絆創膏を貼っている 夏の日差しと汗でアトピーが悪化しているが病院に行くのが億劫なため行けていないから炎症が悪化してほとんど怪我のようになっている 引っ掻くと血が流れる 左耳もかなり血だらけだ
・小学生の時にもたまに症状が悪化して、その時は下瞼がボロボロになっていて、仲良しの女の子にキモイと言われたことをよく覚えている
・どれだけ褒めれても
・どれだけ今後許されても
・もうニ度とその言葉以外信じられないだろうなと思うし、そうなってしまっている人間は案外多いような気がする
・でも最近は、全てが嘘であっても わざわざ私に嘘をついてくれた ということの優しさ てゆか普通に全部優しさか にありがとうございました と思うように
・情けないです と呟いている


あの日以降もまいにちみんな電車に乗って
まいにちが終わらないことを静かに確かめていた
それから逃げられないのは私も同じだったし
じゃあここにいるしかないんだろうって
病気の言葉で言い始めた
そんなものに意味はなかったのだけれど
私を褒めたことで誰かに褒められたい人がいて
こんな循環に意味がないことを
でもじゃあ私がそれをあなたに告げることができるかと言ったら
難しくて
正しくあることで、
また前が向けなくなってしまうのなら、あなたの母親がそれに悲しむのなら
いっそのこと春もなくなった、祖母の家の庭に埋めた
私のハムスターに何もかもを告げることをやめにしたほうがいい
硬くなった
彼らが
もう苦しまなくていいんだよと言う日だけがこの世界にはないことだけが、たった一つの真実なのだった 指先から
つま先から 
崩れたいのと笑わないで 死体を
埋めたことのある
真っ当な肉体で 歩き出すことを
いつもあの子に笑われている 初夏の花みたいだった怯えて笑うあの子の
笑顔に操られたままにまっすぐ
背骨を
自分自身で抜き取らなくてはいけない