ボルダリング の初コンペ

[ボルダリング の初コンペ]
先日、地元のボルダリング 場に行った。ふと、掲示板に目を向けると、
「コンペやります!」とある。
「とりあえず、常連さんは全員参加だから」とほぼ強制的に参加することになった。

今回のコンペは、予選と決勝という方式。
クラスはビギナー、ミドル、マスターという3クラスに分かれる。
各クラスごとに、予選9課題、決勝2課題。
予選は、制限時間90分の間に、自由に課題を登り、完登したら、1ポイントとなる。
アテンプト(登った回数)や、ゾーン(中間地点)はなし。
オブザベーション(事前に課題をみて戦略を立てる)も制限時間内で適宜行う。
参加者同士で登っている姿を見ることも可能で、情報交換もあり。
公式の大会ではなく、地元のゆるーい条件である。

決勝は、もう少し公式っぽくて、
オブザベーション1分
1課題につき制限時間5分
というルールであった。

私は、ミドルクラスで出場した。

脱線するが、ボルダリング のグレード感についての私見を述べさせていただくと、
ビギナークラスは、
・初めて数ヶ月で、週1回くらいの人
・一時は、週一回コンスタントに来れたものの、最近来れなくて、久しぶりにやる感じの人
だった。

マスタークラスは、
・週2回以上コンスタントにやり続けている人(最低2年以上)
・よくある日本のジムのグレードの、1,2級くらいは登った経験がある人
という印象である。

それ以外が、ミドルクラスくらいの感覚である。
日本のジムでは、グレードとして10級-1級、初段-六段のようなものが一般的だと思う。
ちょっとコツを教えてもらいながら、数ヶ月週1回やると、5級はほとんど登れるようになり、4級、3級が登れたり登れなかったりという感じ。それ以上の上達をしたいなら、週2回以上は必須で、それ以外の日も、自宅でキャンパスボード(ボルダリング 用の懸垂機器)を設置したり、DIYで自宅にボルダリング 壁を作ったりして、自己研鑽に励むような努力が必要になってくる。

残念ながら、そこまでの努力は時間的にも金銭的にも体力的にも無理なので、私のような週1行くか行かないかボルダーは良くて3(4)級止まりである。

話を戻す。
自分の話ではあるが、結果的に4完登で、同着4人で、決勝進出ということになった。
まあ、明らかに私の場合は「戦略的勝利」である。情報戦で勝利したということである。
まず、9課題中、5課題は明らかに異次元の難しさであった。1人くらいできた人はいるのかもしれないけど、まあまず私は無理である。問題は残り4課題だ。たぶんミドルクラスの人は、3課題完登と4課題完登の人しかいないと思う。得意な動きと苦手な動きというのがどの人にもある。それをいかに情報を集めて、その時間内に自分のやり方で攻略できたかが、今回のミドル予選の鍵だったと思う。

また、余談だが、周りの様子を見ながら、競技に臨むような私みたいなタイプは、なんとか方式を用いた、ある有名な高額の私立幼稚園では、生きづらいようである。率先して手をあげるような、強いリーダーシップをみんなに求めて、一歩でも下がってみていると、先生たちが、とてつもなく自尊心を傷つけてくるらしい。幼少期のなんとかメソッドというのは、どれも難しい。

あとは、決勝についてさらっと書いておく。
僕らくらいのボルダーだと90分真剣にやるともう体力が残っていない。
力が全く入らず、スタートすらきれない有様だった。まあ、高校生が1人出場者にいたのだが、彼は若さゆえの体力と高身長による手足の長さで、技術的には私たちよりも多少未熟ではあったが、優勝した。仕方ない。

私も決勝参加賞みたいなもので、干し芋を少しいただいた。スタートをきれずに悶え苦しむ5分と5分。その恥ずかしさの代償が干し芋である。高級干し芋である。

とはいっても、思ったよりも楽しめたなと思う。みんなで一緒の課題に挑むので、連帯感が生まれたり、普段あまり話さない人とも話せたりした。セッションみたいで面白い。


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