共感PR

興味と拡散のデザイン - 共感PR

どうすればもっとサービスを知ってもらえるのだろう。
どうすればもっとサービスに興味をもってもらえるのだろう。

良いサービスを作ってより多くの人に届ける。
書くのは簡単。やるのは困難。

共感 PR という本を読んだのでメモ。
世の中の興味を引き出すには、がテーマ。

ちなみに
本書でいう PR っていうのは パブリックリレーション(Public Relations)に近そう。販促としてのプロモーションと混同しそうなので一応。

はじめに

近年では「バズ」という考え方が重要になってきた。消費者一人ひとりが情報拡散するようになり、マスメディア以外のメディアもかなり増えた。

大切なのは情報連鎖を起こすこと。

情報連鎖
情報が様々な発信者を経由し、連鎖的に広がっていくこと。

たとえば以下のように、Web で話題になったものが新聞やテレビでも話題にされ、さらに話題が大きくなる。

情報連鎖の作り方

1. サービスや製品の特徴を把握する
2. 特徴を活かした訴求点を決める
3. 訴求点を反映したプレスリリースを作る
4. プレスリリースを配信する

大切なのは、特徴を活かした訴求点をいかに作るか。
本書でいう「共感PR」のコアとなる部分。

情報を魅力的にする 8 つの視点

以下を取り入れるように意識する。

1. 新規性
文字通りこれまでなかったもの。

たとえば
・利用者数 No.1
・世界初の 〜
・ギネスに挑戦

2. 優位性
競合よりも優れているもの。競合と異なるもの。

高級スーツ店:銀座テーラーの場合
高級オーダーメイド × 職人育成の学校

高級スーツ店はたくさんあるが、職人育成の学校をもっている企業は少ない。この事実をもとに訴求すると優位性を高めやすい。

3. 意外性
人々が「へぇ」「えっ」と思うもの。

フラワーババロア専門店:havaro の場合
ケーキなのに野菜より栄養が摂れる

4. 人間性
サービスに関わる人の想いなど。

たとえば
テレビの「情熱大陸」「ガイアの夜明け」など。
特に V字回復ストーリーは強い

5. 社会性
いま社会が必要としているもの。流行。

たとえば
・パンケーキの流行
・かき氷の流行

6. 貢献的意義
社会貢献として意義があるもの。

ノンアルコール飲料:キリンフリーの場合
飲酒運転の根絶に役立つ

貢献的意義があることでサービス展開が壮大な物語にみえてくる。

7. 季節性
季節のイベントやトレンドに関連するもの。

布団クリーナー:レイコップの場合
花粉や PM2.5 のニュース時期に「布団を干さずに清潔にできます」で注目を浴びた。「布団をきれいにしましょう」では話題になりづらい。

8. 地域性
特定のエリアに限定されるもの。

たとえば
ご当地ラーメンなどのイベント

情報を届ける 3 つの対象

8 つの視点 で見つけた訴求点を届ける対象視点で見直してみる。

1. ターゲットの視点
ターゲットとなる人にアピールできる情報か見直す。

2. 社会の視点
ターゲット以外の人はどう感じるか。社会全体が求める情報になり得るか見直す。

3. メディアの視点
メディアが取り上げたくなる要素はあるか。旬の要素はあるか見直す。

プレスリリース 3 つのポイント

冒頭の数行でいかに惹きつけるか、を考える。8 つの視点のなかでも、特に優先するものを選び、強調させる。

特にキャッチコピーは以下を満たしているかレビューする。

1. 登場感
「すごい!」「こういうのを待ってた!」のようなインパクトがあるか。

2. なぜ、今なのか
いま話題にすべき理由があるか。メディアは旬な情報を求める。

3. メッセージ性
情報発信の背景など。なぜ届けたいか、という想いがあるか。

まとめ

・PR は情報連鎖を目指す
・8 つの視点と 3 つの対象で訴求点をみつける
・キャッチコピーを磨き上げる

おわりに

事例も多くわかりやすい本でした。マーケティング、ブランディングにも役立ちそう。

また PR 戦略は単発で考えるのではなく、ストーリー戦略のように因果関係をもった物語になっていると効果的だと感じた。

次は PR の事例まとめてみた をやってみたい。

おわりのおわりに
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それでは、

最後まで読んでくださってありがとうございました!


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あき - 良いもの作って正しく届ける
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