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自然はステキだけど怖さを呼び覚ますものでもある
7月6日にはなもく散歩さんが開催するセミナー講師の平田美紗子さんは林野庁の現役職員だそうです。
↑ここまでは,2021年6月に下書きで書きかけていたもの。
たったこれだけなので,消してしまってもよかったのですが,残すことにしました。
実は,この下書きから2年ほどの時を超えて,平田さんご本人にお会いできたんです。2年前から気になるかただったけれど,まさかお会いするとは夢にも思っていなかったです。
リンクで紹介されている「北の森漫画」楽しそうでしょう?
実は,今は紙の本の「北の森漫画」を持っています。面白いですよー!
自然を愛する方たちは,平田さんのように画力がものすごい気がするのですけどどうでしょう?
絵がとても好きで,その本のファンになっている,ゲッチョ先生こと盛口満さんもそんなおひとり。
息子が小学校にあがる前,絵本ではなくゲッチョ先生の本を寝る前に読み聞かせしていました(笑)
変な母さんでしたね。自分が読みたかっただけとも言う。息子よ許せ。
そのわりに,息子は虫好きにならず,むしろ今は苦手なほう。
子は親の思うようにはならないもんです。
それで正解です。
ゲッチョ先生に憧れて,息子が小学校低学年までは,西表島にもよく遊びに行っていました。遠浅のきれいな海でシュノーケルするのが大好きだった。
自然って,楽しいこともたくさんですけど,相手が子どもだとか家族連れだとかいうことで手加減はしないものです。
シュノーケルしていると,普通にウミヘビが目の前をス~っと泳いで行ったりする。毒のある貝だっているし,猛毒クラゲだって美しい姿で優雅に目の前を泳いでいたり,毒針を持った魚が岩陰や砂地に潜っていることも。見た目がちょっと不気味な巨大なナマコが海底にいたりする。
ギョッとすることもあるし,知らないと思わぬケガになることもあって,それら全部ひっくるめて,自然の中で遊ぶということ。
小学校3年生になって,息子がサッカーのクラブチームに入ってからは,練習があったし,友達どうしで遊ぶのも忙しかったので,旅行もぐんと減りました。
息子は,自然の中で遊ぶことは取り立てて好みではないし,かといって嫌いでもない大人になりました。
あとから聞いたところでは,西表島でのシュノーケルは楽しいというよりもちょっと怖かったらしいです。水中マスクをつけて海をのぞく。沖のほうを水中から見ると,透明度が高い海なので遠くまで見えるけど,やがて見えなくなるところがあります。その先は深い深いところまで永遠に続いているので,それが怖かったと語ってました。
なるほど。実はその感覚,私もいつも持っていました。私は幼少期からどちらかと言うと,山よりも海で遊ぶ体験が多かったので泳ぎは得意なほう。ちょっとなら素潜りもできるし,足が立たない深さでも普通に泳げます。
でも,海中に顔をつけて沖のほうを見たときの不気味な怖さは私自身もよく感じながら遊んでいました。
それって生きている生物としてはとても大切な感覚なんじゃないのかなと今は思います。
実際,海も山も知らないことだらけだし,いつどこからどんな危険が迫ってくるかはわからない。
誰が教えるでもないのに,そこに得体の知れない恐怖を覚えるというのはヒトが動物である証のような気がしています。
息子も独立して家を出たいま。
海で遊ぶことはもうなくて,最近はもっぱら森で遊ぶのが楽しい私とオット。
森はステキだけど,怖いこともある。
この感覚を忘れずに,それでもやっぱり森はたくさんの命と魅力にあふれていて楽しい。平田さんの「北の森漫画」に描かれているようなこと,たくさん実物に出会って体験したいですね。