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初夏散歩-中也へのオマージュ-

2022.6.29

今日、森戸海岸を歩いた。

あまりに素晴らしい体験だったので、言い表したいと思った時、出て来た言葉は、
「過去は全て忘れてしまった!」
というもの。

大自然を前に、「自分はなんてちっぽけなんだろう」とは、よく目に耳にするけど、比にならないほどの癒しを得た。

この上なく癒されたのだか、どのくらいかと言うと、生まれてこのかた感じて来た全て(生育環境や学校、仕事、恋愛、結婚、育児などへの窮屈さ)丸ごと「忘れてしまった!」くらいなのだ笑

それでも足りない気がして、もし何世代分かの果たせなかったしがらみのような境遇があるとすれば、それらも漏れなく全て「忘れてしまった!」と言っても過言ではないほどの、”癒し”だった。

右下にほんのり富士山

そこでやっとタイトルの中原中也氏の詩、「早春散歩」の一節「まるで過去がなかったかのやうに」に脳内リンクした。

私は中原中也の「早春散歩」という詩が好きだ。
どうすることも出来ない悲しみを抱えて生きる心模様。全文はこちら💁‍♀️(青空文庫すごい✨)(https://www.aozora.gr.jp/cards/000026/files/51322_50953.html

この美しい詩へのオマージュを!

初夏散歩
空は晴れてて、影を見つけるのが難しいほど明るい
夏、初夏は心なびかせ、照らし、
それがまるでハイテク速乾素材ででもあるやうに
オーガニックコットンのハンケチででもあるやうに
我等の心をふんわり乾かし、包み込んで
かるがるとして風に舞わせる

私はもう、”まるで過去がなかつたかのやうに”
少くとも通つてゐる人達の存在さえも感じず
風の中 砂を踏みしめて歩く
異星人のやうなまなざしをして、
不確かなるものの如く、
また全身に風を受け、風を操るものの如く

さうしてこの剣が刺さった心を風で飛ばし
今年もまた夏を迎へるものであることを
突如として、ここに夏は立返つたのであることを
波打ち際の煌めきをみながら
心地良い風に吹かれながら
砂浜の上を歩きながら、遠くの青空を見やりながら
私は思ふ、真っ新な清々しい笑みで溢れながら
思うことにも慣れきって私は思ふ

中原中也「早春散歩」へのオマージュ

中也を連れ出して、一緒に波打ち際散歩したかったな!

何より1人で出かけること自体が珍しく、グリーン席にゆたっと座っているだけで、じわじわと嬉しさが全身に広がっていた。
もう充分自己肯定感を取り戻したし、強くなったと思うけど、深いところで癒し切るにはまだまだ道のりは長いみたい。
しっかり癒していきたい!と思ってた行きの電車の中だったけど、もう過去がまるで無くなってしまい笑、新しく世界を見て行きたい。

森戸海岸には森戸神社がある。
トイレの近くなので立ち寄ってみたら、、、

美しい
異次元へのゲートが!

お恥ずかしながら、私はまだ輪をくぐったことがございません!わざわざくぐりに行くのも出不精には動機にならず仕舞いでしたが、偶然出会う✨
ドキワクでくぐらせていただきました!

「合格!やったね、よく頑張って来たね、卒業だ!おめでと!」

て感じでした!🤣 ちょっと軽いテンションで💖

これからも可能な範囲で、え、行きたい!という場所が出て来たら、気軽に行きたいと思います♪

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