【記憶より記録】細く長く続く交流 2024’

画像1 お世話になってきた釣り仲間へ『クリスマスプレゼント』を贈ることに。今年も昨年と同様に、残り僅かになった自作のルアーに黄楊材のブローチを添えました。上写真のブローチは、北海道の釣りキチに『イトウ(左)』を、そして秋田のエキップに『鼻曲がりの鬼ヤマメ(右)』を贈ることに。これらのブローチは、健康上の理由からルアー製作を止めてしまった私の罪滅ぼし。それでも、彼らは『過去の私』が作ったルアーで野性味溢れる美しい鱒を釣って見せてくれるのです。
画像2 今シーズンも、北海道の釣りキチは、5月末に立派なイトウを釣ってくれました。それはもう飽食を極めた個体で、全長80㎝という数値以上のボリュームを感じさせるイトウでした。当人はメーターに達していないことを残念がっていましたが、当の製作者は溜飲を下げまくっていましたよ。
画像3 このボルミナスなイトウを釣ったルアーが上写真です(2015年の作品・製作途中の一場面)。アワビ・シェルをまとった100㎜サイズのミノーです。メーターに迫るイトウのパワーに負けないよう、ボディーにはヒノキ材を、そして内部構造線にはΦ1㎜のピアノ線で武装しました。いずれにしても、実績の無いワンオフのルアーを使って、こんな立派な魚を釣ってくれるのだから、本当に製作者冥利に尽きるというものです。
画像4 こちらは70㎝を超える大型のアメマスです。人間をねめつける様な眼差しと、団扇のような尾鰭に目を奪われます。この『厳つい顔』を見ていると、鱒族もまた魚竜や恐竜に共通する先祖『爬虫類』に繋がっているのではないかと思えてしまいます。お二方とも、熊と怪我に気を付けながら安全釣行を続けられるよう願っております!なにはともあれ、人間にかけがえのない楽しみと恩恵を与えてくれる自然に感謝して筆を置くことにしましょう!

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