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【ナナシス解説・考察】桂木カヅミ-1.0
■はじめに
「Tokyo 7th シスターズ」こと「ナナシス」のキモいオタクである僕Telepathの拙い考察と妄想をメモ代わりにつらつらと書き記したものです、僕が考えるナナシス観が貴方のナナシス観を彩る一部になれば嬉しいです。
また、僕自身教養があまりないためおかしい文法や誤字脱字はご容赦ください。
こんにちはTelepathです。
ついに2021.12.19に迫った
「NANASUTA L-I-V-E-!! -Many merry party– in TOKYO DOME CITY HALL」
同ライブにて満を持してソロデビューを果たす桂木カヅミちゃん。
どうせお前たちカヅミがどんなキャラかも知らねえだろ!ってことでエピソードを読んでいない楽曲派オタクたちに向けて、めんどくさいオタクの僕が解説していきます。
これを読んでカヅミのオタクになろう!これ見れば全部わかるぜ!!!
って思って書いてたら1万文字超えちゃったので以下のように記事を分けます。
1.0:桂木カヅミのキャラクターと新曲の解説、考察(本記事)
2.0:桂木カヅミのシナリオと人間関係の解説、考察
取り合えずナナスタライブに向け最低限知りたい方はこの記事だけでも、当日のライブで「ふーん、このキャラと絡むのね」と詩配人面したいオタクは「2.0」も是非合わせてお読みください。
(カヅミで1万文字超えるってことはウメ書いたら5万文字とか行きそう)
■プロフィール
最大の特徴はやはり本と眼鏡でしょう。
ナナスタアイドルきっての本の虫で常に持ち歩いては読書をしています。そのため語彙が堪能で、支配人ですらわからない言葉を使用し聞き返されるシーンや、詩の一節や詩人の言葉を借りて話すシーンが多々見られます。
また「特技」に「フランス詩学」とあるように他言語もいけるようです。
そしてその語彙力を生かして小説を執筆しており、それを(勝手に)見たムスビとロナが感激するほどの腕前、さらに習慣として毎日日記をつけていることも「i-n-g メール」で話しています。
(i-n-g メールLv9 より)
そして彼女普段は眼鏡っ娘、ステージ上では眼鏡を外すという設定故メインシナリオの最中は殆ど眼鏡を装着してます。
私生活→ステージ衣装を描いているカード上でもスペシャルレッスン前(G、P)では基本的に眼鏡を装着し、スペシャルレッスン後(GS、PS)は眼鏡を外している絵柄が殆どです。
普段は眼鏡、本気を出すと眼鏡を外す…ヤンクミ?とナナシス1年目の僕は思いました。
さらに「表現することにかけては人一倍真剣」と支配人が語っているように表現力に定評があり、それを見込んだ作曲家やプロデューサーから直接依頼を受けることもあります。
・性格
基本的に物静かで落ち着いており、学校では目立たないと本人も言っていますが、仕事において困難に直面した際は徹底的に研究する(主に資料をひたすら読んで研究する)などストイックな姿を見せる真面目な女の子。
EP.EVでは帰宅中ですら本を読んで勉強をしていました(良い子は危ないからやめようね!)。
しかし真面目な性格故、物事を正面から捉えすぎてしまい、やや頑固な一面もあります。
また18歳ながらナナスタアイドルの中では比較的年長者であることから年下から頼られることも多く、カヅミ自身も彼面倒見の良い性格で特に野々原家のチビ達から懐かれており、会いたいとヒメにせっついているようです。
(桂木カヅミ誕生日フラスタより)
・外見
モデル属性のアイドルに漏れずスタイルが良いためボディラインが出る衣装がほとんどですが、初期衣装や恋セヨ乙女のジャケット衣装などフリルがついているもの、「黒髪」「眼鏡」「お淑やか」という大和撫子な属性から和服も着こなしています。さすがモデル属性。
また18歳の女子高生ながら胸が大きい、というかナナスタの中ではバストサイズが88と上から4番目に巨乳。
(巨乳イメージが強いキョーコの1サイズ下、ミミやサワラより大きく、大人ターシャと同率)
そのため胸元が大きく開いたセクシーな衣装を着ることも多く、セクシー過ぎて支配人に怒っているイラストも存在します。
(↓コレ、かわいい)
(桂木カヅミ G 過激な露出)
・交友関係
一人称:「私」 支配人:「支配人」 コニー:「マネージャー」
基本的にはいかなる相手にも敬語で話し、呼び名も「(苗字/ファーストネーム)さん」。
しかし例外として二川ミミと浅見ミワコ、鳳チャチャのみ「(名前)さん」で呼んでおり、三人の共通点は「年上」です。
年齢を意識しているなら年上こそ苗字で呼ぶでしょうし謎ですね。
性格的にナナスタお姉さん組とウマが合いそうですし、特にミワコとは眼鏡と語学(ミワコは英語教師志望)という共通点やドラマで共演(EP.3.0)したこともあります。チャチャも本をよく読んでいて、古書店の娘なので特別仲がいいのかもしれませんね。
(ミワコもミミもチャチャもCASQUETTE'Sとしてナナスタライブに参戦するので絡みがあるかもしれません)
他に関係性の深いキャラだと
天道寺ムスビ、角森ロナ、逢原ミウ、越前ムラサキ、
の4人が挙がります。
ムスビはカヅミのエピに最多出演、EP.EVでは「恋」というテーマに苦戦している中真っ先に助けを求めていました。
ロナは最初にカヅミと関係を持とうとしたキャラクターで、二人ともEP.EVではカヅミのレコーディングにまで付いて行って見守っています。
ミウとはプライベートでも度々遊んでいることが劇中でも描写されています。
ムラサキとはEP.2.0で実家の「EZ BAR」でカヅミがアルバイトをしたことがあり、そのバイト代でチャチャの実家の「鳳古書堂」から激レア古書を買っていました。
チャチャ、ムラサキ、ミウはカヅミのBDカードにも描かれています。
(桂木カヅミ BD BIRTHDAY)
またナナスタには寮が併設されており、一部メンバー(主に留学生)はこの寮で生活していますが。
EP.EVにてナナスタから帰路に着いたカヅミがもう一度ナナスタに戻ってきていることをムスビが疑問に思っていたので、カヅミは寮住まいではない可能性が高いです。
(ちなみにムスビも寮住まいではないです)
■ライブについての考察
前述したキャラのうち、ムスビとムラサキはナナスタライブに出演しませんが、ロナとミウ、チャチャ、ミワコ、ミミは出演が決まっています、さらにチャチャ、ミワコ、ミミはCASQUETTE'Sとしてユニットを組んでいるので。
CASQUETTE'S→カヅミの演出が見られるのではないかとワクワクしてます。
その他のキャラとの詳細な関係性は長くなるので続きはこちら。
■「恋セヨ乙女」考察
ゲームリリースから実に7年、満を持して発表されたカヅミの楽曲
「恋セヨ乙女」。
さらにt7sプロジェクトとしても茂木監督が退職し新体制となったナナシスの初楽曲で正直「やれんの?」と斜に構えていましたが、めちゃくちゃいい曲です。
・ソロアイドル
まず特筆すべき点としてソロアイドルというデビューの仕方。
ソロ活動をしているメンバーはいますがソロデビューをしたメンバーは初めてで、ソロ曲を劇中でリリースしているのもカヅミが初です。
ソロ曲として今まで存在している。
「またあした」
「光」
はそれぞれの独白のような楽曲なので、「光」は作中恐らく正式にお披露目はされておらず、「またあした」に関してもEP.4.0で「辛い時にこの歌を歌っていた」と説明していることからリリースはされていない可能性が高いです。
そしてそのソロアイドルというデビューの仕方もしっかりと考察ができます。
こちらは「EP.1.5 マイ・ノート、マイ・ラブ」の中でのカヅミの発言。
物語序盤でナナスタに馴染めずやや棘のあるシーンではありますが。
ソロでの活動はカヅミ本人が理想としていたアイドル像であり、ナナシスが大切にしている「最初の想い」を汲み取った結果でもあります。
(残っている2人が呼べなさそうでユニット組めないとかいうのは禁句)
・楽曲概要
まずはタイトル
「恋セヨ乙女」
よく目にする言葉ですが。
これは1915年(大正4年)に発表された歌謡曲「ゴンドラの唄」の一節です。
いのち短し 恋せよ乙女
あかき唇 褪(あ)せぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日(あす)の月日は ないものを
作詞者である「吉井勇」は短歌、小説でも有名です。
EP.EVで恋について勉強しているシーンでもこの一節を口ずさんでいました。
次は楽曲説明文
今まで出会ったことのない未知なる感情と、
等身大に向き合って進化していく彼女の姿をしっかり見届けよう!
これ、めっちゃいいフレーズです、カヅミのエピソード内での成長もまさにこのフレーズで表すことができ、進化した姿こそがこの「恋セヨ乙女」を歌う彼女です。
次に曲全体のテイスト
恋に悩む乙女の繊細な気持ちがポップに歌い上げられている。
と、あるように本楽曲はポップ調に仕上がっており、立花理香さんの伸びのある高音と抑揚の中に繊細さも感じることもできます。
個人的に黒Le☆S☆CaやCASQUETTE'Sのようなバラード調で大人めな曲かと思いきやイメージと少し外れたアップテンポな曲であり、カヅミっぽさも投影されている、いい意味で予想を裏切られました。
ちなみにこの曲のサンプルを作中で聞いたムスビとロナの反応はこちら
・歌詞
語気や歌い方がわからないのでとりあえず現状わかっている範囲を言及していきます。
恋セヨ乙女 きっとStep by Step
恋セヨ乙女 もっとDay by Day
「一歩一歩」「着実に、少しずつ」。カヅミの真面目な性格を投影したフレーズです。
また冒頭でも触れたようにカヅミの特技は「フランス詩学」で日本語以外も堪能です、日本語だけでなく所々英語も交えて、自分の中にある言葉の限りを使って目一杯表現している感じが出ていて好きです…。
分からないこと あればいつも
ここに来れば 解決だった
どこにあるの? 恋愛大全集
フワフワ カーテンが靡く
フワフワ 風と文字とワタシ
こんな風に胸高鳴るのかな
「ここ」とは「恋愛大全集」を探しており、「いつも」来れる場所ということから学校の「図書室」。
そして靡いているカーテンは「図書室のカーテン」であることが分かり、カヅミの「好きな物」も「図書室のカーテン」です。
カヅミの好きな物である「本」それに書かれている無数の「文字」。「図書室のカーテン」とそれを揺らす「風」に包まれてるワタシ。(MVではカーテンの中にカヅミが包まれています。)
このフレーズは
恋とは「好きな物を目の前にした時のように胸が高鳴る物なのか」
と問いかけていることが分かります。
I don’t know まだ
難解なんだもん
そしてすぐに「わからない、難題」と否定したうえで恋の難解さを歌っており、しっかりとカヅミの設定が歌詞に反映されたうえで楽曲テーマである「恋に悩む乙女」が投影されています。
さらにこの一連歌詞はEV.EPのラストシーンとも繋がっており。
恋 ≠ 「好きな物を目の前にした時のように胸が高鳴る物」
という結論を出し、今まで詩人や本の中の言葉を借りてでしか表現ができなかったカヅミが「自分の言葉」で「恋」というものを表現するに至った、という成長を描いた歌詞です。
恋のドキドキ見つけて
早く出会いたい
ワタシ さえも 知らない
ワタシに
まさに歌詞のままの意味ですが、「倒置法」が用いられており、「ワタシさえも知らないワタシに」が強調されています。
カヅミのエピソードのテーマは
「本の世界では得られないもの」を経験し一歩一歩成長していく
というものだと僕は考えています。
物語序盤では「誰かと馴れ合うより、自分の中の要素を弁証法的に整理する」と自分の世界に閉じこもるような態度をとっていたカヅミが
「恋」という本では得られない物を見つけて新しい自分に会いたいと能動的に変化を求めて成長していく、まさに「等身大に向き合って進化していく彼女の姿」が体現されたフレーズであると感じました。
また立花理香さんの抑揚と音によって最後の「ワタシに」がすごく繊細に歌い上げられている所もすごく好きです。(早口)
■エピソード
Ep1.0:マイ・ノート、マイ・ラブ
Ep.2.0 :地に顔を出す
Ep.3.0:空に羽を広げる
EP.EV:恋とはどんなものですか?
・見所
先ほども少し触れたようにカヅミのエピソードのテーマは
真面目で本の世界に閉じこもった女の子が周囲の世界から「本の世界では得られないもの」を経験し人間として一歩一歩成長していく姿
だと思っています。
また1.0~3.0、EVまで繋がりがすごく綺麗でわかりやすくて。
EP.1.0:誰かに殻に閉じこもった自分を見つけ出してもらう
EP.2.0:誰かに自分の世界から連れ出してもらう
EP.3.0:誰かと共に違う自分を見出していく
EP.EV:自分から変化に身を投じ新たな自分を形成していく
このようにそれぞれテーマをつけて見てみると本人の勤勉な性格と相まって丁寧にまた苦戦しながら描かれていることがわかります。
物語序盤は他者や外部的要因に促され受動的だったカヅミがEP.EVでは能動的に変化に身を投じ、最後は自分の言葉で物事を表現するようになった姿を見たら涙がで、出ますよ。
より深く知りたい方は2.0も合わせてどうぞ。
以上!!!!!!!!!!!
やっぱり僕はCASQUETTE'S→カヅミの流れがみたいですね、仲のいいミワコとチャチャ、ミミがステージ場でキメた後の掛け合いとか聞いてみたいです(早口)
あ、ちなみに僕カヅミと誕生日1日違いなんですよ(8/3)
ちなみに僕と同じ誕生日のキャラには高坂穂乃果と紫吹蘭がいます、アイドルばっか!!
つまり俺もアイドルってこと…?
■おまけ
恋セヨ乙女/桂木カヅミ
秋の空とこころ、コスモス/七花少女
恋をして/Le☆S☆Ca
Don!Kan!Boy!/Ci+LUS
と立て続けに「恋の歌」がリリースされており、他の出演ユニットも何かしら「恋の歌」を持っています。
そしてライブタイトルも「NANASUTA L-I-V-E-!! -Many merry party–」と明らかにクリスマスを意識してます。
しかし先日ナナシス放送局にて演者の追加発表がされ
1日目 KARAKURI
2日目 九条ウメ
がそれぞれ出演することが決定。
もちろん僕は九条ウメのオタクなのでデケェ声をあげて喜んだのですが、それもつかの間こう思いました。
「ライバル達の恋の歌どうするの?」
いや4Uはまだ「LOVE and DEVIL」や「TREAT OR TREAT」があるんですが、KARAKURIはないんです。
「いや「アイノシズク」あるやん」
とか思ったオタク、正直に言いなさい、先生怒らないから。
というのもナナシスでは
「恋」≠「愛」
と明確に描写されています。
実はナナシス、ひいてはこれまでの自分のすべての創作物を含めても、「恋」の意味合いや、ポップスとしての「Love」の意味合い以外で、「愛」という言葉を冠するものは、ひとつもありません。自分の中で、「愛」という言葉はそれほどまでに遠く、且つ「それは何か?」を表現することにひどくためらいを感じるものだったからです。
(5thライブ公式パンフレット 茂木総監督巻頭言より)
これ、長くなるので詳しくはまた詳しく解説しますが。
作中「愛」という言葉は人間が成長をするために重要なファクターであり、とても重要な言葉として描写されています。
一方、アイノシズクはKARAKURIの二人としてではなく空栗ヒトハ・フタバとして完全に分離し、過去の呪縛にとらわれることなくそれぞれ自由に生きることを歌っている
という自分たちの存在そのものを歌っているというKARAKURIにとっても重要な歌なんです。
何が言いたいかというと。
「アイノシズクはちょっと…」
以上!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
では最後に
Telepath「『ナナシスの楽曲とライブを100%楽しみたいならシナリオを読め』」
「いい言葉だね、誰の言葉?」
Telepath「『私の言葉』です。」