思いやりのシャボン玉
気持が溢れるときは
笑顔と涙が入り混じる
愛おしさに包まれる空間には
小さくて
とても小さくて
気が付いてもらうことが難しい
思いやりというシャボン玉が
飛び交っていた
いつまでもそばにいると思っていた
いつまでも一緒にいたかった
まだ言葉が交わせると思っていた
あなたの好きなご飯を作り
毎日のお昼寝する2時間に微笑み
一緒に過ごした年月が
走馬灯のように流れる
私を残して
憎らしいのよと
一緒に笑って聞いた日
もう一人でご飯を食べてるのと
口元震わせた言葉を聴いた日
あったこともない
話の中でしか聞いたことのない人だけど
あなたがとても大事に大事に思っていた人が
旅立ちを迎えたことを伝えてくれた
過ごした日々は消えることはない
あなたの心の中で
ずっと
ずっと映画のように再生される
ぞっとそばにいてくれるの
哀しみの中の笑顔が
穏やかさに包まれる笑顔に
笑顔になれるように…
気持があふれ出すとき
私は思いやりのシャボン玉を飛ばす
たわいもない私の独り言