勉強メモ(宇宙×通信)

次世代の情報通信基盤や地球規模の環境対策などを背景に宇宙/衛星の利用が拡大している。
衛星コンステレーションやHAPS(高高度基盤ステーション)などを活用して、セルラーのNTN(非地上系ネットワーク)のエリア拡大や災害時の通信確保、超高速/超低遅延の通信サービスを実現する電波/光のハイブリッドネットワーク、高度なリモートセンシングによる詳細な地表観測など新しいサービス実現が期待される。
これらの技術は宇宙/衛星に限らず、防衛・航空・船舶などの通信レーダーの高度化としても重要となる。

SAR衛星 地表観測システムの普及
○監視システム業界課題
・民間宇宙ビジネスの本格化
・合成開口レーダー(SAR)による地表観測事業の需要拡大
・大型アレイアンテナの導入、衛星増加で精度向上
・低軌道(LEO)衛星の増大
○課題解決に向けた取り組み
・大型アレイアンテナ(数m)の実用化
・遠方界で評価する場合、長距離かつ広範囲の評価スペース必要
・近傍界で評価する場合、一般的に遠方界と相関性あり
 一方で、ケーブルが長い・評価時に動くと位相ズレ発生
 →近傍界/遠方界の換算で誤差が大きくなるリスク

衛星地上局 監視システムの高度化
○監視システム業界課題
・無線通信利用のモニタシステムの安定動作(通信品質の維持)
・周波数共用など通信複雑化、ノイズ影響、および妨害波/干渉波の把握
・通信障害の原因追及と対策
○課題解決に向けた取り組み
・スペクトルを監視する機能の実装
 ・共用周波数帯におけるシステム共存の管理
 ・24時間365日稼働:連続稼働選定の設計/モニタ
 ・電波状況の確認:当該無線設備および妨害波/干渉波のモニタリング
 ・妨害波/干渉波の位置探索

衛星通信サービスの多様化
○衛星通信サービス業界課題
・次世代の移動通信:衛星ー地上の連動
・非地上系通信(NTN)の多様化
・セルラ(3GPP)でもNTN強化で議論
・衛星の急増による周波数不足/干渉:電波・光・ハイブリッド
○課題解決に向けた取り組み
・NTNは、通信衛星・HAPS・航空機・ドローン・船舶など宇宙/陸海空のあらゆる移動体を多層的に通信
・実際の搭載環境における通信性能の評価&検証が課題

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