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心に移りゆくよしなしごと

初めて音声メモを利用して文字を起こしてみました。

声に出して文章化することに抵抗感があったので、今まで活用してこなかったのですが、その抵抗感のみなもとを掘り下げてみると、「ひとりでぶつぶつ、頭の中の雑然とした思考をアウトプットしてる自分の姿がなんかイタい。」という割と浅いものだったもので、ちょっと考えを改めることにしました。
「Xファイル」で、主人公のモルダーとスカリーが事件現場で度々ボイスメモを活用していることを思い出して、"ひとりモルスカごっこ"のつもりで、気楽に使ってみようと思った次第です。

そして実際に使ってみて感じたのは、「声に出したらすぐに文字になるのって、めちゃ便利!」ということ。
普段の文章入力作業では、思考をそのまま素直にアウトプットすることが出来ず、表現がどうの、文章のリズムがどうの、もっと賢そうな言い回しはないかなどと、イキった考えが邪魔します。
そして挙句の果てには、「はて?私は何が書きたかっのじゃろう??」となることもしばしば。頭の中では割と流暢に流れる言葉が、ごにゃごにゃ考えてる内に元のカタチがわからなくなることが多々あるのです。
そんなわけで、とりあえず最速でアウトプットしてしまって、あとで文章を練り直すというのはかなり効率的だなと感じました。

ただひとつ難点は、頭の中では絶えず言葉が流れているのに、声に発するには時と場所を選ぶということでしょうか。。
昨日外出中にちょこちょこ音声入力を行ったのですが、前を歩いていた親子が突然振り返ってきたのは、私のつぶやき声が聞こえたからなのかもしれません。

ということで、今回音声メモを活用して、自分としては大変新しい発見をした気分なのですが、世間ではプロ、アマを問わず音声メモを使うのは当たり前になっていて、私が今まで相当遅れていたのかもしれません。
「何を今さら」と思いながら読まれたかたがおられましたら、何はともあれ最後までお読み頂いたことに、心からお礼申し上げますσ(^_^;)

江國香織さんの「物語のなかとそと」
解説の冒頭2行に超共感!
「この文章、私にください!」
と言いたくなったのはいつぶりだろうか。。。

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